例文・使い方一覧でみる「二枚重ね」の意味

...その又机の向うには座蒲団が二枚重ねてある... その又机の向うには座蒲団が二枚重ねてあるの読み方
芥川龍之介「漱石山房の秋」

...結城紬（ゆふきつむぎ）の二枚重ねに一本独銛（どつこ）の博多の帯... 結城紬の二枚重ねに一本独銛の博多の帯の読み方
芥川龍之介「鼠小僧次郎吉」

...地（じ）をつぶしてさしこをした厚衣（あつし）を二枚重ね着して... 地をつぶしてさしこをした厚衣を二枚重ね着しての読み方
有島武郎「生まれいずる悩み」

...彼は病院で借りたのらしい白いネルの病衣（びょうい）を二枚重ねて着ていた... 彼は病院で借りたのらしい白いネルの病衣を二枚重ねて着ていたの読み方
海野十三「東京要塞」

...東京ではやうやく麥藁帽子を脱ぎ捨てたばかりなのが此方は外套を二枚重ねて着てゐる...
江南文三「佐渡が島のこと」

...女を扱（あし）らふにはそれを二枚重ねなければならぬ... 女を扱らふにはそれを二枚重ねなければならぬの読み方
薄田泣菫「茶話」

...雪子が折り畳み式になった寝台用の藁布団（わらぶとん）の上にパンヤの敷布団を二枚重ね... 雪子が折り畳み式になった寝台用の藁布団の上にパンヤの敷布団を二枚重ねの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...布団を二枚重ねた上に更に羽布団を敷いて... 布団を二枚重ねた上に更に羽布団を敷いての読み方
豊島与志雄「同胞」

...二枚重ねのふっくらした布団の中で... 二枚重ねのふっくらした布団の中での読み方
豊島与志雄「祭りの夜」

...」かう云つて丁度皿を二枚重ねるやうに手を重ねた... 」かう云つて丁度皿を二枚重ねるやうに手を重ねたの読み方
レオ・トルストイ　Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳「パアテル・セルギウス」

...昨日（きのう）までは綿入を二枚重ねていたのに今日は袷（あわせ）に半袖（はんそで）のシャツだけで... 昨日までは綿入を二枚重ねていたのに今日は袷に半袖のシャツだけでの読み方
夏目漱石「吾輩は猫である」

...君は夏でも御苦労千万に二枚重ねで乙（おつ）に極（き）まっている... 君は夏でも御苦労千万に二枚重ねで乙に極まっているの読み方
夏目漱石「吾輩は猫である」

...二枚重ねの褄（つま）さきは... 二枚重ねの褄さきはの読み方
長谷川時雨「江木欣々女史」

...二枚重ねて着てゐる服は汗でビツシヨリしてゐるし... 二枚重ねて着てゐる服は汗でビツシヨリしてゐるしの読み方
原民喜「壊滅の序曲」

...二枚重ねた大きな座蒲団の上に押胡坐（おしあぐら）をかき... 二枚重ねた大きな座蒲団の上に押胡坐をかきの読み方
久生十蘭「魔都」

...左の裾を二枚重ねたるまま引上げて左の脇に挟み... 左の裾を二枚重ねたるまま引上げて左の脇に挟みの読み方
三木竹二「いがみの権太」

...二枚重ねて覗いているのだ... 二枚重ねて覗いているのだの読み方
夢野久作「ドグラ・マグラ」

...上等の駱駝（らくだ）の襯衣（シャツ）を二枚重ねた上から... 上等の駱駝の襯衣を二枚重ねた上からの読み方
夢野久作「復讐」

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