...どうも充分話が出来なくて用が半分しか足りなかつたから此度は二人連れで来ましたよ...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...垣に寄添って躊躇(ちゅうちょ)している着流しの二人連れがあった...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...二人連れの怪人兄は元気になって...
海野十三 「崩れる鬼影」
...二人連れの警官が一人の男を引張ってこっちへ来るのが見えた...
海野十三 「流線間諜」
...五の痩(や)せ型の綺麗な奥さんと二人連れの客が見えまして...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...二人連れ立って出かけて行ったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...二人連れは男と女一月十二日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...二人連れの坊さんがお見えになって薄荷(ペパーミント)を少しばかりお買いになって行ったのです...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...妹と二人連れで助かったと語られているのは...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...隣りに言葉訛(なま)り奇妙なる二人連れの饒舌(じょうぜつ)もいびきの音に変って...
寺田寅彦 「東上記」
...それは母と娘の二人連れだった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...家来は二人連れた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...海岸公園へ生徒を二人連れて遊びに行った時のことを...
中島敦 「狼疾記」
...太田の二人連れが帰ると...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...あるいは二人連れがやって来ると...
柳田国男 「故郷七十年」
...縮の単衣の尻っぱしょりで二人連れ...
山本笑月 「明治世相百話」
...何だか赤ん坊になって生れ故郷へ帰ったような気持ちになってボンヤリ立っていると向うから綺麗な舞い妓(こ)が二人連れ立って来た...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...二人連れであったのに驚いて...
吉川英治 「江戸三国志」
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