...「三三九度(さんざくくど)」という言葉で、箕のようなもので米研ぎをすること...
...この後(ご)また九度までは許さねばならぬ事になる...
薄田泣菫 「茶話」
...體温器を挾んで見ると九度近くあつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...熱は頑固さうに三十八度一二分から九度四五分の間を毎日のやうに上下してゐた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...度盛りは確かに三十九度を示している...
橘外男 「葛根湯」
...九度五分ばかりあるきりで...
豊島与志雄 「椎の木」
...三十九度内外の高熱が往来した...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...夜にいりて雨やまざれど俄かにおもひ立つことありて久保博士をおとなふしめやかに雨の淺夜を籠ながら山茶花の花こぼれ居にけり俄かに九度近くのぼりたる熱さむることもなく...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...『いざ三々九度の杯といふ時...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「いざ三三九度の杯(さかずき)という時...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...せめて三三九度でも済まさなきゃ浮び切れまい」平次の声は妙に荒っぽく響きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三々九度をした覺えはないから知らないけれど...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ロス海に向いた氷堤上の温度は華氏の零下九度だったが...
久生十蘭 「南極記」
...山野一郎、九度以上の熱で、日劇の高橋医師が来たついでに、トビゝを診せると、皮膚病ではなく、アルバジール連用のため副作用として、湿疹が出来たのであらうとの診断、これはとんだことだ! 兎に角明日京極に順天堂へ連れて行って貰ふことにした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今年五月よりこのかた三十九度以上の熱度を以て...
正岡子規 「病牀瑣事」
...その日一日八度から九度の間を行き来して居た宮部の熱は...
宮本百合子 「黒馬車」
...五月八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(西芳寺の写真絵はがき)〕きょうは七十九度ありました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三々九度が済んだばかりで...
三好十郎 「おスミの持参金」
...東経五十九度二十七分の印度洋上で...
武者金吉 「地震なまず」
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