...甲乙二人の見る重太郎は必しも同一と云ふ訳には行かぬ...
芥川龍之介 「僻見」
...乙二等(おつじら)の自詠を書せるもの各一幀...
芥川龍之介 「わが家の古玩」
...この二つの角度と甲乙二点の距離とから計算して...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...また甲乙二種族が戦うて充分疲れたところをねろうて...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...国家機関の分配上府県道庁の区別ありと雖も直に之を以て甲乙二県ハ独立して関せざるものと云ふを得ず...
田中正造 「非常歎願書」
...甲乙二県とハ単に名義上の区別にして人類同胞の区別にあらざるなり...
田中正造 「非常歎願書」
...俳句講座を漫読して、乙二を発見した、何と彼と私とはよく似てゐることよ、私はうれしかつた、松窓七部集が読みたい、彼について書きたい...
種田山頭火 「其中日記」
...「甲乙二人の旅人あり...
寺田寅彦 「花物語」
...また甲乙二物体の温度の差でも触覚で区別できる差は寒暖計で区別できる差よりははるかに大きい...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...しかしこの連想による甲乙二つの対象は決して簡単な論理的または事件的の連絡をもっているものではなくて...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...又かなたには集會の廣場に衆は群れり、爭議おこれり、殺されし人の賠償、題として、甲乙二人爭へり、賠償すでに濟みたりと、衆に向ひて甲は述べ、そは未だしと乙は曰ひ、 500判者の前に爭を兩者もろとも終へんとし、衆は双方いづれかを贊するまゝに呼び叫ぶ、そを傳令はとりしづむ、かなた聖なる一團に、老いし判者のおのおのは彫琢されし石の上、坐して音聲朗々の傳令の笏手に握り、 505かはるがはるに立ち上り、其判定をのり示す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「ケ」の甲乙二類の別も...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...さて同じ仮名の甲乙二類に属する万葉仮名の中...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...此作は、名古屋刑務所長、佐藤乙二氏の、好意によって産れ得たことを附記す...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
......
正岡子規 「読書弁」
...前例の甲乙二者の中どちらに類似するかといふと...
正岡子規 「読書弁」
...乙二(おつに)風あり...
正岡子規 「俳諧大要」
...碧梧桐評の中にこの句は乙二(おつに)調だとか...
正岡子規 「病牀六尺」
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