...甲乙二人の見る重太郎は必しも同一と云ふ訳には行かぬ...
芥川龍之介 「僻見」
...甲乙二国の戦うている間に利益を占め得べき位置に立つ第三者の国が大いに喜ぶのはもちろんである...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...この二つの角度と甲乙二点の距離とから計算して...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...一例をあげて見るに甲乙二団体が相敵視している間は...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...七時以後の時間を甲乙二班に分って隔日交替とし...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...国家機関の分配上府県道庁の区別ありと雖も直に之を以て甲乙二県ハ独立して関せざるものと云ふを得ず...
田中正造 「非常歎願書」
...甲乙二県とハ単に名義上の区別にして人類同胞の区別にあらざるなり...
田中正造 「非常歎願書」
...俳句講座を漫読して、乙二を発見した、何と彼と私とはよく似てゐることよ、私はうれしかつた、松窓七部集が読みたい、彼について書きたい...
種田山頭火 「其中日記」
...一、作品そのものゝ価値(純文芸的)一、作品が時代へ働らきかけた価値(史的意義)この二つの価値を併せ有する作品としては芭蕉、啄木、前者の例は乙二、牧水、後者のそれは子規等...
種田山頭火 「其中日記」
...ただ甲乙二人の描いた人相書きがちがう場合にどっちも自分のかいたほうが「正しい」と言って...
寺田寅彦 「自画像」
...また甲乙二つの知識が単独には大した役に立たないのが二つ一処(いっしょ)になったおかげで大変な役に立ったという例はいくらでもある...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...すなわち甲乙二つのパートが並行するとして...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...しかしこの連想による甲乙二つの対象は決して簡単な論理的または事件的の連絡をもっているものではなくて...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...此作は、名古屋刑務所長、佐藤乙二氏の、好意によって産れ得たことを附記す...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...「甲乙二人の旅人あり...
牧野信一 「四郎と口笛」
...前例の甲乙二者の中どちらに類似するかといふと...
正岡子規 「読書弁」
......
正岡子規 「俳諧大要」
...乙二(おつに)風あり...
正岡子規 「俳諧大要」
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