...中には日付の下に英文でビッシリと何か丹念に書きつけてあった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...海底などの割れ目を丹念にのぞいて行くのである...
田畑修一郎 「栄螺」
...兎に角細かい内面が丹念に書いてある...
田山録弥 「小説新論」
...浴衣の膝頭に指頭大の穴があいたのを丹念に繕ったのが眼についた...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...丹念にブラシがかけられていた...
豊島与志雄 「塩花」
...それを丹念に読んでる母……昔からその通りで...
豊島与志雄 「童貞」
...丹念に十能の上に置いたまま...
中里介山 「大菩薩峠」
...職員録に明示されない)彼が何處からか聞き出して丹念に書竝べたものだ...
中島敦 「かめれおん日記」
...眠るまで母は丹念に撫(さす)ったのである...
夏目漱石 「虞美人草」
...手間とヒマをかけて丹念にむきながら...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ちょうどその日が日曜に当っていたのである――それから頬が本物の繻子(しゅす)のようにすべすべして光沢(つや)の出るまで丹念に顔を剃(あた)り...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...丹念に探してまはつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そこの小使らしい男が雪泥の上に丹念に石炭殻を撒(ま)いていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...これを窓という窓の内側へ丹念に打ちつけたのである...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...マルシァス河を丹念に読んだら...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...もう一辺入り口をあけて今度は二人して手をつないで丹念に隅から隅を追つて...
牧野信一 「雪景色」
...身だけにひらいたのを丹念に洗う...
山本周五郎 「季節のない街」
...その手紙を丹念に保存して...
吉川英治 「三国志」
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