...大なる理想はしつかりとその生活の上に根を卸して丹念に誠※に現實の卑さを淨化する努力を指導するものでなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...大音寺前時代の仕入帳などを丹念に整理して...
伊庭心猿 「緑雨と一葉」
...ますます丹念に手を働かせた...
梅崎春生 「狂い凧」
...遺留(いりゅう)の上衣を丹念に調べてから何か手帖に書き止めると...
海野十三 「爬虫館事件」
...丹念にお米を量っては桶(おけ)の中へ入れていたって云いますよ...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...市民の一人が丹念に作ってくれたものでありまして...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...それを丹念に読んでる母……昔からその通りで...
豊島与志雄 「童貞」
...苦茶苦茶になったものを丹念に引き伸ばしつつあった手を留めて...
夏目漱石 「それから」
...其地方の年中行事を怠りなく丹念に平叙して行くうちに...
夏目漱石 「「土」に就て」
...婆さんは丹念にそれを五六寸の長さに縒(よ)り上げて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...巽九八郎はそれを丹念に叩いてしまって...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...細いピンセットを使って丹念に一本ずつ髯を植え始めた...
久生十蘭 「魔都」
...一そう丹念に自分の指を動かしてゐた...
堀辰雄 「聖家族」
...この風景を丹念に描写したゞけでも一章の抒情文が物し得ない筈はあるまい...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...彼が殊の他丹念に部屋の後片づけをしてゐるうちに東の空が白んで来た...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...と云つて他人の日誌から丹念に「天気」を写し取る程の汲々性で...
牧野信一 「貧しき日録」
...なかなか丹念に「幻滅」をよみ終りかけて居りますが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一五〇二年にはコロンブスが丹念にこの沿岸を辿ったのであるから...
和辻哲郎 「鎖国」
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