...随所の一団に中心となるおとよさんが今日はどうしたか...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...その中心となるのは信乃と道節とで...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...直径おおよそ一分(ぶ)の百分一くらいのもので一滴ごとに凝結の中心となるべき核をもっている...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...中心となるべき主人のゐなかつた寂しさが...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...あらゆるものの中心となる...
豊島与志雄 「阿亀」
...やがてここが蘇州の流行の中心となるのも遠くはあるまい...
豊島与志雄 「中支生活者」
...国家の情報を一手に集める資料をあつめる中心となることが試みられたのである...
中井正一 「巨像を彫るもの」
...水蒸気の凝縮の中心となるもの...
中谷宇吉郎 「雪」
...普通の小説に於て興味の中心となるものは篇中人物の關係甲が如何にして乙に移り行くかを讀者に指示する所にある...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...その中心となる民族が...
西田幾多郎 「世界新秩序の原理」
...番組の中心となるのだから...
野上豊一郎 「演出」
...せっかく鎌倉に出来かけた新しい文明の気運はここに萎靡(いび)し果てて京都のみがまた旧のごとく文明の唯一中心となるに至った...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...この球こそこの遊戯の中心となる者にして球の行く処すなわち遊戯の中心なり...
正岡子規 「ベースボール」
...大河を利用したりなどして経済の中心となる...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...私の第六感によって推理した事件の真相の中心となるべき事実が...
夢野久作 「暗黒公使」
...中心となるべき重要な諸問題は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...街の形状そのものが明瞭に精神の中心となる原点を持っているからだと気が附いた...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...五丈原頭に倒れる日まで忠涙義血に生涯した諸葛孔明が中心となるものである...
吉川英治 「三国志」
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