...お松も半之丞に使わせていたばかりではありません...
芥川龍之介 「温泉だより」
...あ、いけません! こんなにべっとりと血まみれになって……」「なにっ、新之丞が? は、はやく、佐平治! あ、あかりをみせいというに!」じだんだふんでる将監へ、返事はなくて、なんにおどろいたのか、またもや佐平治が絶叫をあげました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...総之丞はじめ五六人の下僚(したやく)が来ていた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...文之丞がもしも一倍肯(き)かぬ気象(きしょう)であったなら...
中里介山 「大菩薩峠」
...金之丞さんのでないと話が面倒になる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「言ひ譯などは大嫌ひだ――」苦り切る半之丞...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雪之丞の顔に――例の愛想笑いをあびせかけて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...雪之丞の言葉は涙ぐましい...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...菊之丞――すべて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...もはや敵(かたき)として憎むほかはないであろう――雪之丞の胸は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...曹丞相は、賢(けん)を愛し、人材を求むること、旱(ひでり)に雲霓(うんげい)を望むごとしと、世評には聞いていたが……...
吉川英治 「三国志」
...菅谷半之丞はつかい馴れた小太刀を――そのほか屋内へ雪崩(なだ)れ入った者はおよそ十名ほどであった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...多情多感な青年剣客法月弦之丞の心に秘めている人間苦のせつなさを知る人はないのである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...法月弦之丞(のりづきげんのじょう)の悩みを知らぬお綱には妙に思えた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その弦之丞は、出先から姿を隠し、万吉はまた万吉で、突然、帰ってきたかと思うと、上がりもせずに腰掛け話で、「おれは急に西へ立つから、お前はお前で、別に身の落ちつきを考えなおすがいい」と、いわんばかりな、突(と)ッ拍子(ぴょうし)もない言葉...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...閃光(せんこう)とともに弦之丞の身辺へ躍りかかって行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...弦之丞殿の手にかかって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...賛之丞がまいた種だ」「じゃなぜ...
吉川英治 「野槌の百」
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