...」と浅之丞は下(した)つ腹(ぱら)を撫でながら...
薄田泣菫 「茶話」
...権兵衛を追って来て遠くの方に控えていた総之丞が其の時寄って来た...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...しかるに或る時朝廷からの御沙汰に中野外務権太丞がその藩へ出張するとの事で...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...芳村道之丞といふ切支丹侍(きりしたんざむらひ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...甥(をひ)の金之丞がイヤな顏をする中に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...描き出す怨女の悪相「日下部欽之丞を訴人した...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...雪之丞が訪(おとな)うと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「のう、雪之丞どの」と、広海屋が、「長崎屋から、くわしゅう聴いているらしいが、そなたが思いの儘(まま)に腕を振ってくれさえすれば、未来永劫(えいごう)、この二人で、そなたの一生のうしろ見は必ずして上げますぞ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...雪之丞にかくまわれて――」「とんだお間違いでごぜえます...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「では……」と、それから始まって、神楽師も飲む、郷士たちも飲む、久米之丞も飲む...
吉川英治 「江戸三国志」
...久米之丞(くめのじょう)と月江とは...
吉川英治 「江戸三国志」
...四民を安んじ給うを常に旨とされている丞相のこと...
吉川英治 「三国志」
...潮田又之丞の二人には...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...弦之丞は、お久良の性根を見こんで、「では、四国屋の寮とやら、どちらでござるか、お所を伺っておこう――」と堤(どて)を下りた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...弦之丞のまじめさと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「おお、お綱、待て」と、弦之丞も、剣をとる時の彼とは別人のように、みだれた音を重ね呼びに、「――お綱、お綱」と無意識に止めたが、それにさえ、耳をおさえて逃げるように、かの女は、疲れきった姿の細い影法師を、ふらふらと、青い月の色へよろめかせて行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ほかに謝罪の道はない」鉄之丞は...
吉川英治 「松のや露八」
...鉄之丞は、役人の感情をそこねては、かえって、八十三郎のために悪かろうと思って、半蔵にも、そっと、注意した...
吉川英治 「松のや露八」
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