...そして半之丞が大刀をキラリと抜いた...
海野十三 「くろがね天狗」
...文之丞が門弟への扱いぶりは柔(やわら)かい...
中里介山 「大菩薩峠」
...病氣はもうよいさうぢやな」丹之丞はヌケヌケと斯んな事を言ふ肌合の殿樣だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...旦那と本当の御兄妹でしょうか」「ウム」気むつかしくうなずく半之丞を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鳴川留之丞に直々の掛合をする心算(つもり)で昨夜此處へ乘込んで來たに相違ない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人ともほぼ一緒に鳴川留之丞の隠れ家――水茶屋の朝野屋を突き止め...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主人千本金之丞の貧乏臭くヒヨロ長く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腕の達者な大男だ」「何方の御藩で?」「それは訊かないでくれ――尤も阿星源之丞も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雪之丞は、受けた朱杯が傾くのを、その瞬間、禁じ得ぬ――見よ! その紫幔幕(むらさきまんまく)がしぼられたあたりに、十人あまりの男女がしずかに控えて、熱心な注視をそそいでいるのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...な、頼みますぞや」「ようくわかりましてござります」と、雪之丞、うわべは、どこまでもやさしく、「あなたさまも、幾久しく御贔屓を――」「いうにゃ及ぶじゃ」と、相手は、トンと胸を打って、「では、今夜は、根岸の鶯春亭(おうしゅんてい)でまっていますほどに、閉(は)ねたらすぐにまいッてくれ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...(戸外)「鈴村の彦之丞がとけえ...
三好十郎 「おスミの持参金」
...とうとうあのような重科を仰せだされたのだそうだ」「もうよさないか……」平之丞がそう云って話をさえぎった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...権之丞の顔は、一瞬なごやかにゆるんだ...
山本周五郎 「山彦乙女」
...久米之丞はもうそんな事にこだわりなく...
吉川英治 「江戸三国志」
...ねがわくは丞相の軍が...
吉川英治 「三国志」
...幼帝と、丞相孔明と、同車相並んで、満顔に天日の輝きをうけ、成都宮の華陽門(かようもん)に入るや、全市の民は天にもひびくよろこびをあげ、宮中百楼千閣は、一時に、音楽を奏して、紫雲金城の上に降りるかと思われた...
吉川英治 「三国志」
...睫毛(まつげ)に泪(なみだ)をさえ溜(た)めていた弦之丞...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...法月家の不肖児(ふしょうじ)弦之丞としてできすぎた僥倖(ぎょうこう)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索