...ちつとは理窟もわかりさうなもんだ? 高があんなお雛様位! 惜しがりなんぞするやつがあるもんか?」「お世話焼きぢや! 兄さんのお雛様ぢやあないぢやあないか?」わたしも負けずに云ひ返しました...
芥川龍之介 「雛」
...傍には世話になった先生や世話焼き役の田中の小父さん等が一緒にいた...
伊藤野枝 「わがまま」
...彼は家の者が時々閉口するほどの細かい世話焼きだつた...
犬養健 「朧夜」
...世話焼きな妹か女家主...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...慈悲深く世話焼きな風貌...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...私は世話焼きに来ているだけなんです...
徳田秋声 「挿話」
...その世話焼きの男と...
徳田秋声 「爛」
...世話焼き夫婦の紹介で...
徳田秋声 「爛」
...世話焼きをしてやっているうちにも...
中里介山 「大菩薩峠」
...坑夫たちも世話焼きもみんな二分...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...廣田さんがこのお祝いの世話焼きで...
三浦環 「お蝶夫人」
...何事も余り世話焼き致さぬがよいらしい...
南方熊楠 「十二支考」
...陸軍の用地だった方々の土地の払い下げ問題の世話焼きと言うか...
三好十郎 「冒した者」
...「だからむだな世話焼きをされるものだと言ったことだった」この人はつぶやいたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...世話焼きの兄が自分の同級生の宮入慶之助氏に媒酌した...
柳田国男 「故郷七十年」
...そんなお世話焼きを」「知らぬとはいわさぬぞい」老母には子に賭(か)けた一図な盲愛の血相があったし...
吉川英治 「新・水滸伝」
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