...五穀(こく)の豊凶(ほうきょう)...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...豊凶(はうきよう)の万物に係(かゝ)る事此一を以て知るべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...年穀の豊凶は、風に関係すること、甚だ大なるが故なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...春先その中の砂の溜まりようでその年の農作の豊凶を占ったということである...
知里真志保 「あの世の入口」
...それで年の豊凶を予察するには結局その年の七...
寺田寅彦 「新春偶語」
...八月の気候を予察して年の豊凶を卜(ぼく)し...
寺田寅彦 「新春偶語」
...いったい農事というものは、豊凶の運命を、大部分天候に左右されるのだから、殊にその着手は大事である...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...農作物の豊凶が、生死の問題に直接つながっていた古代の人たちにとって、暦は何よりも尊崇すべきものであった...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...穀物の豊凶は穀物を支配している神――即ち農業神の左右するものと考えるようになり...
中山太郎 「穀神としての牛に関する民俗」
...鹿島大明神の神話と称し神主姿の男が襟に御幣をさし銅拍子を鳴らして年の豊凶...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...かかる原因とは、例えば、ある工業の興起または衰頽、農業の企業精神の普及の多少、年の豊凶、戦争、疾病流行期、貧民法、移民、その他類似の性質の諸原因が、それである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...後詩は年の豊凶と米価の昂低とに無頓着であるものと聞える...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...民の休戚(きうせき)が米作(べいさく)の豊凶(ほうきよう)に繋(かゝ)つてゐる国では...
森鴎外 「大塩平八郎」
...それの豊凶をもって神意の向うところを知り...
柳田国男 「海上の道」
...例えば豊凶を占えば...
柳田国男 「故郷七十年」
...本来は年の初めにその年の豊凶を狐から聞くための歓待行事ではなかったかと思われる...
柳田国男 「故郷七十年」
...その成長のありさまを見て里の穀作の豊凶を占問(うらど)う風がある...
柳田國男 「地名の研究」
...それによって村老はまた田作りの豊凶を卜(うら)した...
柳田国男 「雪国の春」
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