...なんという不都合なる原案であるか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...だがこの不都合な秘書役を見かけるや否や...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...本当に自分の眼で充分に見物しようとするには甚だ不都合なものである...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...そういう遣り方が写真として不都合であっても絵画としてはそれほど不都合な事ではないという事が初めから明らかに理解されている証拠である...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...どうもはなはだふに落ちない不都合な話だと思ったのであったが...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...之を又インテリゲンチャの能動性と呼んで不都合な筈はないのだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...一つの不都合な事実が理論の邪魔になる時には...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...愚痴ばかりこぼすのは不都合なことだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不都合なところだけ黒く塗って...
夏目漱石 「虞美人草」
...狭いと云うと不都合な事になります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...「ちっとも不都合なもんか...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...どうしても不都合な応用と云わなければならないかと思われます...
夏目漱石 「私の個人主義」
...不都合なことがあるなら無礼討ちにしたって構わない相手じゃありませんか」「匕首を抜いて向って来るから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...万事はいつもまったくおきまりに自分の不都合なようになってゆくにもかかわらず...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...晩学生には不都合なり...
福沢諭吉 「学校の説」
...こんな人達は余り自信の無い時代後れの輩であるといっても敢て不都合な事はあるまい...
牧野富太郎 「植物記」
...公然半公然の転向声明后不都合な口実を惜用して...
槇村浩 「我々は牢獄で何をなすべきか」
...その他これに類する新規な不都合な習慣の数々...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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