...不道徳な現在の製造者たちの目的は...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...不道徳なようにさえ思うのである...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そやから自分は不道徳なことしたとは思てエへんいうのんです...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...根性が君ひどく下劣で不道徳なのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ジュネーヴに本部を持つヨーロッパの反共産党民間団体(之はあの不道徳な国際連盟とは無関係だ)から...
戸坂潤 「社会時評」
...かかる不道徳な道徳が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それを不道徳な行ないにまで応用しようとしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不道徳な行いをするにしても...
豊島与志雄 「自由人」
...第二に、プラトンは、不道徳なものをうつすからいかんというのであるが、(一)アリストテレスは、決して、芸術というものは、不道徳なる人物、不道徳なる事件を写すのではないという...
中井正一 「美学入門」
...不道徳な風儀を犯しても...
夏目漱石 「模倣と独立」
...八幡城の不道徳な生活など...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...とてつもなくだらしのない不道徳な野性が...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...誰か不道徳な馬鹿者が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...殊に不道徳なる先生の鹿爪(しかつめ)らしき道徳談や...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...幸福を語ることがすでに何か不道徳なことであるかのやうに感じられるほど今の世の中は不幸に充ちてゐるのではあるまいか...
三木清 「人生論ノート」
...よしその行為に不道徳な幾多の個所があっても...
柳宗悦 「工藝の道」
...そのときの一瞬の戦慄(せんりつ)に似た深い感覚の歓びは、憚(はばか)り隠すべきもの、不道徳なもの、受けてはならぬもの、恥ずべきものというふうに思えた...
山本周五郎 「めおと蝶」
...それとて彼には彼の解釈の仕方があって発明方法を盗むということは文化の進歩にとっては別に不道徳なことではないと思っているにちがいない...
横光利一 「機械」
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