...正しくも優れてもいないものであっても安いことが薬剤や医薬品の不道徳な業者にとって大きく望まれている...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...斯くの如き人は又不道徳なる肉情が存するが如く不道徳なる禁慾主義が存するといふことを知つてゐる...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...宗教者不道徳なるときは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...フロリゼル殿下に不愉快な氣持を起させた不道徳な行ひを公言した事などを思ひ出してびくりとした...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...多くの不道徳なる説話を伝えたり...
高木敏雄 「比較神話学」
...そういう不道徳な病気の面倒は見てやらないといったふうだ...
高見順 「いやな感じ」
...この不道徳な行為の対象となった女どもが可愛相だというのである...
戸坂潤 「社会時評」
...時折不道徳な行いをしても...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...不道徳な卑しい政治が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不道徳な行為や人物を批判する生(なま)なやり方は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不道徳な行いをするにしても...
豊島与志雄 「自由人」
...後で係官の一人が不道徳な歎声を漏(もら)したほど...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...さして不道徳なことゝ思はないのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とてつもなくだらしのない不道徳な野性が...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...それが不道徳な傾向だと云ふ事に氣がおつきになりましたのね...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...殊に不道徳なる先生の鹿爪(しかつめ)らしき道徳談や...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...もしくは自己の不道徳な生活を弁護したりすることが懐疑の正当な動機であることができないのは明白なことである...
三木清 「語られざる哲学」
...ただ私と彼との相違している所は他人の発明を盗み込もうとする不道徳な行為に関しての見解だけだ...
横光利一 「機械」
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