...どんな朝鮮人も一応すべて不逞(ふてい)鮮人と見られたのだ...
高見順 「いやな感じ」
...不逞の徒よ(トレートル)」などと悲劇役者の台詞と身振を真似ながら両手を拡げて浩歎之を久しくする...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...私は竊かにひどく不逞な企みを思いついたからである...
外村繁 「落日の光景」
...その不逞(ふてい)な賛辞は私を元気づけた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...不逞(ふてい)の業と...
直木三十五 「南国太平記」
...不逞(ふてい)きわまる与平の想像がせきを切って流れて行った...
林芙美子 「河沙魚」
...不逞々々(ふてぶて)しいものが...
本庄陸男 「石狩川」
...不逞(ふてい)鮮人取締憲兵隊との連携と大書してある...
宮本百合子 「刻々」
...「名目は不逞(ふてい)の浪人が徒党を組んで...
山本周五郎 「風流太平記」
...不逞鮮人の策動に引っかかって行く...
夢野久作 「爆弾太平記」
...「不逞漢めっ...
吉川英治 「三国志」
...不逞なる仮面の敵を...
吉川英治 「私本太平記」
...不逞(ふてい)不埒(ふらち)なる秀吉の筋目ちがえを正さんとなし給うおこころに対し...
吉川英治 「新書太閤記」
...詩句すべてに流れている不逞(ふてい)な反逆の血と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼はさっきから不逞(ふてい)な面構えをして...
吉川英治 「平の将門」
...いつか際限なき欲望をいだいて不逞な謀(たくら)みをいたすようになりました」「…………」涙の眦(まなじり)をふさいで...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...不逞闘争の輩(やから)をや――じゃ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その不逞さを、母へは抱けないばかりか、母と一しょなら何でも出来た...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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