...幼い私の中に画家を見付け出していろいろ励まして下さいました中島先生の御恩は一生忘れることが出来ません...
上村松園 「想い出」
...彼女の短い生涯――それは古稀にも達した多くの人々の生涯も及ばぬ大きな恩惠を齎(もたら)すやうに思はれた...
オウ・ヘンリ 三宅幾三郎訳 「水車のある教會」
...吾人は祖先の鴻大無邊なる恩惠に對して...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...時平は大納言に僅かばかりの恩を売り...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...昭和四年七月濱田青陵(はまだせいりよう)博物館(はくぶつかん)裝幀・恩地孝四郎島田貞彦口繪・霜島正三郎繪・霜島正三郎濱田青陵第一...
濱田青陵 「博物館」
...赤瀬さんは全く私の事業にとっては大恩人なのです...
火野葦平 「糞尿譚」
...何とか報恩の道もがなと...
福田英子 「妾の半生涯」
...かれらはかれに恩を感じた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...その恩を忘れて広海屋と心を合せ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...伯父様(おじさま)の恩になっているからその娘を貰えといわれては断りにくいけれども恩は外の道で返す方法がある...
村井弦斎 「食道楽」
...「君恩常覚官途坦...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「恩にきるわ」と心をこめて云うのである...
山本周五郎 「季節のない街」
...御恩田というのは藩主戸田氏銕が設けたもので...
山本周五郎 「日本婦道記」
...この御恩を報ずる生命(いのち)が私にないのかと思うと私は蒲団を掴み破り...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...かならず恩におこたえ申すであろう」つぶやくと...
吉川英治 「三国志」
...また殿さまの御恩ぞかし...
吉川英治 「新書太閤記」
...日頃出入りの屋敷屋敷の恩人や知己をさがして...
吉川英治 「新書太閤記」
...かつて俺たち二人が年来のご恩返しにお助けした名主の晁蓋(ちょうがい)さんは昨今あの山寨の統領...
吉川英治 「新・水滸伝」
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