...今本篇の主人公太田なるものは可憐(かれん)の舞姫と恩愛の情緒を断(た)てり...
石橋忍月 「舞姫」
...恩すなわちおかげさまということを感ずるのであります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...俺としては恩にきせる気持だった...
高見順 「いやな感じ」
...□生活――帰依――感謝――合掌――報恩...
種田山頭火 「其中日記」
...恩返シニハ少シデモ無尽(むじん)ヲシテ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを返してしまうまではどうしたって恩は消えやしないからな」「君は感心な男だ...
夏目漱石 「虞美人草」
...第一に恩賞と高地位とを得て...
蜷川新 「天皇」
...恩返しをしなければならないと云うつまらぬ苛責(かしゃく)...
林芙美子 「新版 放浪記」
...親子が蒙(かう)むる御恩すくなからず...
樋口一葉 「たけくらべ」
...啻(ただ)国恩に報酬(ほうしゅう)する能わずして...
福田英子 「妾の半生涯」
...恩地孝四郎などが加はつた...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...むかし恩恵を施したことのある臣下からよりもむしろ今まで冷遇した臣下の方から...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...二も御楼主様(ごないしょさま)への御恩返しとあらゆる有難い御嫖客様(おきゃくさま)を手玉に取り...
夢野久作 「名娼満月」
...おらは不断おめえに恩を掛けてゐる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...恩寵を加えれば恩寵に狎(な)れて...
吉川英治 「三国志」
...莫大な恩賞もあろうというので...
吉川英治 「三国志」
...報恩寺内の全坊主の呼び出しや犯人捜査の令は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...私の恩師でござる」男は...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索