...俺の心の世界には精神集注 Konzent ration と云ふ跪拜に價する恩寵が天降らない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...さようでござろう、恩地、)と私の名をちゃんと言う...
泉鏡花 「歌行燈」
...友みな佛の恩(めぐみ)得(う)るに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...知恩院の境内を通りぬけ...
薄田泣菫 「茶話」
...私の夫の恩人に当る関西電車社長浜田丈吉氏の従弟(いとこ)で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...氏も亦山縣侯に恩顧ある人なり現宮内大臣田中光顯子は土佐出身なれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...安んぞ知(いづく)らん、彼等は何も縛束せらるる程の義務もなければ、恩愛もなしとて、都合次第に聚散離合、所謂相手代れど主は不替(かわらず)との俗諺に墜り、此間、人に被欺(だまされ)、人に被売、数年の後、始めて、其謀略の非なるを悟るべし...
蜷川新 「天皇」
...俺はお前のためには恩人だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恩人の富崎左仲が切腹し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...順三郎の恩寵を一身に集め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...報恩講ぐれえの人数があればなあ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...気の良いその主人キュロスからの恩恵だの戦争だののおかげで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...恩恵にともなう正義こそ最もよく王の人柄をあらわす...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...恩人の危うきにつけこんで...
吉川英治 「三国志」
...「この忘恩の徒め...
吉川英治 「三国志」
...けちな恩賞にありつこうとも思っていません」「…………」「もし...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分すらわすれていた一片の旧恩に感じて...
吉川英治 「新書太閤記」
...おぬしがきっと保証しやるか」「なんでえまるで……それじゃあこっちが恩を着るようなものじゃねえか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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