...こっちが恩になったことはないのだ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...今日まで育てて下すった御恩...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...圖(はか)らずも御恩の萬一を報ゆるの機會に遇ひしこそ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...この二人は自分の幼い心に翼を取りつけてくれた恩人であった...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...高眠遂に永からず信義四海に溢れたる君が三たびの音づれを背きはてめや知己の恩羽扇綸巾風輕き姿は替へで立ちいづる草盧あしたのぬしやたれ...
土井晩翠 「天地有情」
...祇園(ぎおん)清水(きよみず)知恩院(ちおんいん)...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「辺鄙の処へ移されるのもまた朝恩だ」と喜ばれたのも道理と思われる...
中里介山 「法然行伝」
...あなたの御恩を思えば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...寝不足からきた疲れた心にこの唐突の恩恵がこたえたものか...
矢田津世子 「父」
...何たる恩寵(おんちょう)であろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...恩師高林弥九郎氏が何かの必要のため貯金全部を引き出して来たのを見済ましてこの兇行に及んだものらしく...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...そのような恩人の作品を公開的に批評する事が...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...燈火の恩や親しみをも忘れてゐるやうに思ふ...
吉川英治 「折々の記」
...莫大(ばくだい)な金銀と恩賞を以てした...
吉川英治 「黒田如水」
...天恩に浴しながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...――御恩のほどは...
吉川英治 「親鸞」
...天慶二年十二月将門謹言太政大殿少将閣賀 恩下この上告文を持たせてやった使者は...
吉川英治 「平の将門」
...私の恩師でござる」男は...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索