...恩人の上を神に祈りぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...偽善でも何でも忘恩の非行者に対してこういう寛容な襟度を示したものは滅多にない...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...恩はすこしも知らない男です……あのうす穢いむだづかい屋のエンニイをはじめとして...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その私の亡父の恩人が...
太宰治 「皮膚と心」
...私は従来(これまで)の恩がえしに...
田中貢太郎 「魔王物語」
...その恩恵の及ぶ所...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...あっぱれ恩威並(ならび)行われて候と陛下を小楯(こだて)に五千万の見物に向って気どった見得(みえ)は...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...鉄砲洲(てっぽうず)なる白河楽翁公(しらかわらくおうこう)が御下屋敷(おしもやしき)の浴恩園(よくおんえん)は小石川の後楽園(こうらくえん)と並んで江戸名苑の一に数えられたものであるが...
永井荷風 「日和下駄」
...法恩寺の長屋へおいでになって...
中里介山 「大菩薩峠」
...父祖の物質的恩恵は身を滅す毒酒に違ひなかつた...
牧野信一 「熱い風」
...恩人でも師匠でも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...殊遇特恩身にあまり難有奉存候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...是が無用になったのは平和の世の恩沢であろう...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ひと働きしてご恩を報じ...
吉川英治 「三国志」
...恩爵をうけなかったが...
吉川英治 「三国志」
...直家は、恩を謝して、熊野牛王宝印(くまのごおうほういん)の料紙(りょうし)に、誓約をしたためて差出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...梁中書様のご恩になり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そして、しんみりと、「どうじゃろうの、おぬしの気性と……」「おっ母、おら、お稲さんとなら、きっと合性(あいしょう)がいいと思うぜ」「でも、先がよ……」「お稲さんだって、おらの恩は、忘れねえといってくれた...
吉川英治 「野槌の百」
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