...壁の前に不規則に置いてある椅子が六つの外に...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...山腹には不規則にいろいろな建物が重なり合って立っている...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...不規則に角立(かどだ)った音波は噪音(そうおん)として聞かれ...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...しかも「よせくる波」と共に急激に不規則に海邊に打ちあげてくる科學の數々...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...糸は椎の木から落ちて不規則にこんぐらかっています...
豊島与志雄 「椎の木」
...陰鬱(いんうつ)な小家(こいへ)は不規則に限りもなく引きつゞいて...
永井荷風 「すみだ川」
...色々な起伏を不規則に連(つら)ねている...
夏目漱石 「草枕」
...同時に自分のばらばらな魂がふらふら不規則に活動する現状を目撃して...
夏目漱石 「坑夫」
...二三度不規則に曲った極(きわ)めて分り悪(にく)い所にいた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...不規則に動搖する衣裝のヒダに見る陰影の類はリズムでないか...
萩原朔太郎 「青猫」
...却ってより不規則になり...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...――その光景には何か気ちがいめいた趣きがあった――さらに塔の尖端はバルコニー風になっていて、その胸壁が、まるでおどおどした子供の手か投げやりな子供の手で描かれたように、不確かな様子で、不規則に、ぼろぼろに、青空のうちにぎざぎざの輪郭を浮かび上がらせていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...其二つの灯が離れて居ないで不規則に接続して見える...
正岡子規 「ラムプの影」
...それがその時以来不規則に時々起ったと考えるべき理由をもっている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...すべてが不規則になってしまった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...粗い布目が不規則に浮き出しているのだから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一国の資本が不規則に増加する時に...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...いつも数時間の後には針の廻転が妙に不規則になって...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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