...攻者は単に正面からだけでなく前後左右から不規則に不意の射撃を受ける結果...
石原莞爾 「最終戦争論」
...当時佐助は五つ六つの曲をどうやらこなすまでに仕上げていたので知っているだけを皆やってみよと云われるままに度胸を据(す)えて精限り根限り弾いた「黒髪(くろかみ)」のようなやさしいものや「茶音頭」のような難曲や素(もと)より何の順序もなく聞き噛(かじ)りで習ったのであるからいろいろのものを不規則に覚えていたのである鵙屋の家族は佐助が邪推(じゃすい)したように笑い草にする積りであったかも知れないが...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...山腹には不規則にいろいろな建物が重なり合って立っている...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...彼の生活は近頃殊に不規則になつてゐたので...
徳田秋聲 「歯痛」
...色々な起伏を不規則に連(つら)ねている...
夏目漱石 「草枕」
...不規則にぎざぎざを畳む鋸葉(のこぎりは)を描いた...
夏目漱石 「虞美人草」
...不規則に濃淡を乱した雲が幾重(いくえ)にも二人の頭の上を蔽(おお)って...
夏目漱石 「行人」
...同時に自分のばらばらな魂がふらふら不規則に活動する現状を目撃して...
夏目漱石 「坑夫」
...不規則に酒を飲んだり...
夏目漱石 「それから」
...二三度不規則に曲った極(きわ)めて分り悪(にく)い所にいた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...不規則に動搖する衣裝のヒダに見る陰影の類はリズムでないか...
萩原朔太郎 「青猫」
...ごてごてと不規則に並んで居る...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...不規則にして自由律な文学を指定している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...国王の宮殿の建物は不規則に並んでいて...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...京の俳句界は不規則に断続していて...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...其二つの灯が離れて居ないで不規則に接続して見える...
正岡子規 「ラムプの影」
...それは極めて不規則に記録されているので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...いつも数時間の後には針の廻転が妙に不規則になって...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??