...ごちゃごちゃと不規則に立っている...
梅崎春生 「狂い凧」
...唇の線がちょっとばかり不規則になったところで日常の生活に差し支えはないし...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...この灰色の四十平方寸ばかりの面積の上に不規則に散在しているさまざまの斑点であった...
寺田寅彦 「浅草紙」
...点はかなり不規則に散布する...
寺田寅彦 「数学と語学」
...不規則にあちらこちらと人から人を伝わって...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...不規則に角立(かどだ)った音波は噪音(そうおん)として聞かれ...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...しかも「よせくる波」と共に急激に不規則に海邊に打ちあげてくる科學の數々...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...それでみると、嘆息のまにまに、不規則に、秩序もなく、選択もなく、目的もなく、折りに従って、考えをそのまままき散らしたものらしかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...横町は真直(まっすぐ)なようでも不規則に迂曲(うね)っていて...
永井荷風 「夏の町」
...同時に自分のばらばらな魂がふらふら不規則に活動する現状を目撃して...
夏目漱石 「坑夫」
...ごてごてと不規則に並んで居る...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...不規則にして自由律な文学を指定している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...――その光景には何か気ちがいめいた趣きがあった――さらに塔の尖端はバルコニー風になっていて、その胸壁が、まるでおどおどした子供の手か投げやりな子供の手で描かれたように、不確かな様子で、不規則に、ぼろぼろに、青空のうちにぎざぎざの輪郭を浮かび上がらせていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...その二つの灯が離れて居ないで不規則に接続して見える...
正岡子規 「ランプの影」
...それがその時以来不規則に時々起ったと考えるべき理由をもっている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ゴチャゴチャと不規則に立ち塞(ふさ)がっている山が次第に四方へ片づいて...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...一国の資本が不規則に増加する時に...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...いつも数時間の後には針の廻転が妙に不規則になって...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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