...触感によって温度や重量の判断をする場合にもいっそう不確かなものである...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...のろのろと不確かな足取りで...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...六十歳ぐらいの年齢不確かな謎(なぞ)のような人物が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そんな不確かな事柄に思いをはせるのは大儀だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...此の如き不確かなる材料によるよりも...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...小使の不確かな記憶ではあるが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...いわゆる悉(ことごと)く書を信ずれば書なきに如(し)かずというような不確かな議論とは本質的に異なるが...
野呂栄太郎 「名人上手に聴く」
...このような不明瞭かつ不確かな諸原理に頼っては...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...スワンだとか、アルベルティヌだとか、シャルリュスだとか、ヴェルデュランだとかが喋舌るとき、僕は、プルウストが喋舌るときの、喋舌らうとして唸るときの、腹の底から笑ふやうな、不確かな、引き伸ばされた聲を聽くやうな氣がする...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...不確かな断定はそれでできない気がした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まだ不確かなような愛情の甘い疑問と...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...このような不確かな状態で暮すことをとんでもない事と考えている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼らは不確かな推量によって察するだけである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不確かなら決して早さを伴わず...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...詳しく尋ねるとどこで終りになるかの不確かな地名とである...
柳田國男 「地名の研究」
...よっぽど不確かなものになっている...
柳田国男 「母の手毬歌」
...水夫等の出發に際して人々が言ふその不確かなオ・ルヴォアルを...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...鬱屈しストレスに満ちた不確かな時代の空気を割り引いて考えても...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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