...不心得な小説孫が...
泉鏡花 「薄紅梅」
...この不心得な侍従は...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そういう不心得な店員を出すことも少ないのであって...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...不心得な言葉が多く...
高村光太郎 「回想録」
...などと云う不心得な質問を発するお客は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...時々不吉なうめき声を出す不心得な日本人がないではない...
戸坂潤 「社会時評」
...興味を有って期待していた不心得な人間達は...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...不心得な人たちといわねばならぬ...
蜷川新 「天皇」
...あんな不心得な考を起さずに...
野村胡堂 「悪人の娘」
...不心得なことだが――」「芝田樣といふのは?」「昔の藩の者だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不心得な者が奧に積んである千兩箱に手を掛けると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不心得な娘でございますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不心得な信心者もあつたわけです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...粥を啜(すゝ)らせて居たといふぢやないか」「――」「そんな不心得な人間は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二十年前に不心得な母親に逃げられ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不心得な話である...
柳田国男 「雪国の春」
...なおまた、不心得なやつが、賽銭箱を破ろうとして銭瓶(ぜにがめ)の穴に異状のあった節は、すぐに高麗村まで急報いたしてくれるように...
吉川英治 「江戸三国志」
...すると、また、「いや、それは、わしも勧(すす)めたことがあるが、不器用だとか、何とかいって、どうしてもこの猿は稽古に来んのじゃ」と、云い足す者もあったりして、武家の奉公人として、不心得な奴、末の見込みのない奴、横着も直るまい――という判決を、日吉は、衆の中で口々から云い渡された...
吉川英治 「新書太閤記」
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