...この不心得な侍従は...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...不心得な言葉が多く...
高村光太郎 「回想録」
...興味を有って期待していた不心得な人間達はやや失望したかも知れないが併しそれだけに...
戸坂潤 「社会時評」
...先生のセロの勉強ぶりを拝見するという不心得なことをしたこともあった...
中谷宇吉郎 「続先生を囲る話」
...少し不心得な話であるが...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...この不心得な息子に親切を尽してくれたのである...
夏目漱石 「行人」
...不心得な人たちといわねばならぬ...
蜷川新 「天皇」
...あんな不心得な考を起さずに...
野村胡堂 「悪人の娘」
...不心得なことだが――」「芝田樣といふのは?」「昔の藩の者だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不心得な娘でございますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不心得な娘でございますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不心得な信心者もあつたわけです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二十年前に不心得な母親に逃げられ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こちとらが嗅煙草を嗅ぐよりもたやすく懺悔僧にむかつて嘘八百をならべ立てるやうな不心得な外道にもよく出会つたものぢやが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...役者どもゝ不心得なのが多く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...雪子は何といふ不心得な不孝な女だらうと...
正宗白鳥 「孫だち」
...そんな不心得な奴は離縁すると云い棄てて帰った...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...すると、また、「いや、それは、わしも勧(すす)めたことがあるが、不器用だとか、何とかいって、どうしてもこの猿は稽古に来んのじゃ」と、云い足す者もあったりして、武家の奉公人として、不心得な奴、末の見込みのない奴、横着も直るまい――という判決を、日吉は、衆の中で口々から云い渡された...
吉川英治 「新書太閤記」
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