...一つの指環を差し上げたいと思ひます...
芥川龍之介 「三つの指環」
...太刀(たち)や弓矢を取り上げると...
芥川龍之介 「藪の中」
...片方のスキイを上げて他と一定の角度に置き...
谷譲次 「踊る地平線」
...親猫が樹の根元へすわってこずえを見上げては鳴いている...
寺田寅彦 「柿の種」
...朗々と文章を読み上げているのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほとんど持ち上げることもむずかしかろうと思われるほどの大きさと...
中里介山 「大菩薩峠」
...五十嵐がそのまま逆にとって捻(ね)じ上げました...
中里介山 「大菩薩峠」
...皆樣にはお詫びの申上げやうもなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...きちんと折つた新しい手拭で額を拭きながら久江を見上げた...
林芙美子 「夜福」
...そのきたならしい猫をそつと抱き上げて...
堀辰雄 「旅の繪」
...と私は申上げて来たことでございます...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...袋を絞上げるように迫って来る...
山本周五郎 「お美津簪」
...生命(いのち)よりも大切(だいじ)そうに人形を抱え上げて落し込んだ...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...お側衆まで申し上げておきましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...小六様にひとつ云って上げよう」竹竿を突っ込んで...
吉川英治 「新書太閤記」
...しずかに顔を上げると...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...塗歯(ぬりば)の下駄の踵(かかと)を上げた女があった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ぢいつと佇んで見上げてゐると...
若山牧水 「熊野奈智山」
便利!手書き漢字入力検索