...その手紙を取り上げてみた...
有島武郎 「星座」
...常子の手料理でお昼御飯を差上げようと思う...
谷崎潤一郎 「細雪」
...兎に角それだけ売り上げれば...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...自然の問題は哲学的にはギリシアの技術家であるタレスによって初めて取り上げられたと云われている...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...フィロロギーはこうした言葉や文章が盛っている思想の解釈の技法を伝承して学問に仕上げたもののことで...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...きっとお届け申し上げますから」塀(へい)の外から請合(うけあ)ったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その落ちたのを取り上げて見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日こそはお前の腕を見て上げるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「見せて上げましょうか」僕は見ないでもいいと断った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...人間を叩き上げてゐるから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私はそっとしゃがんで脚もとに転げていたビスケットを二つ拾い上げた...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...其処にほうり出してあるノオトをもう一度手に取り上げて見ていると...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...ふと何処かから優しい歌の一節でも聞えて来たかのように暫くうっとりとして自分の頭上の樺の枝の網目を見上げていた彼の姿だけが残った...
堀辰雄 「菜穂子」
...メアリが恥ずかしそうに見上げて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...夫人をそっと高く差し上げて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...昔のことは今になって御批評の申し上げようもございません...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その懸念はまあ無用である」「では申上げますが」泰三は上半身を乗り出し...
山本周五郎 「思い違い物語」
...危機一髪は実はこちらの方かもしれぬとじろりと千鶴子の眼を見上げた...
横光利一 「旅愁」
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