...一瓢(いつぺう)に造化(ざうくわ)を藏(ざう)し...
泉鏡花 「花間文字」
...一瓢を余の手にわたす...
大町桂月 「白河の關」
...腰に一瓢をさげて...
太宰治 「お伽草紙」
...一瓢一を加へ百かつ千...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...「一瓢(いつぴょう)ヲ携ヘ」は必ず書かせられたものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...座右の一瓢(いっぴょう)を取り上げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで少々得意になったので外国へ行っても金が少なくっても一箪(いったん)の食一瓢(いっぴょう)の飲然と呑気(のんき)に洒落(しゃらく)にまた沈着に暮されると自負しつつあったのだ...
夏目漱石 「倫敦消息」
...この日や天気晴朗とくると必ず一瓢を携えて墨堤に遊ぶ連中(れんじゅう)を云うんです」「そんな連中があるでしょうか」と細君は分らんものだから好(いい)加減な挨拶をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その頃流行った「一瓢を携えて」亀井戸(かめいど)の臥龍梅(がりゅうばい)を見...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...浅草茅町(あさくさかやちょう)に住む一瓢(いっぴょう)という幇間(ほうかん)...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...源内先生は、焦れったそうに足踏をしながら、「それはいい、……それはいいが、一瓢さん、ちとひょんなことになった...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...あなたもどうか一緒に行ってください」一瓢は...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...ねえ、一瓢さん、あんたはどう思う...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...九つ十歳(とお)の娘などに色文(いろぶみ)をつけるわけはない」一瓢は...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...一瓢(いっぴょう)がうすうす知っていて...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...一瓢を携へて山に登ると書いてもよかつたのだ...
正宗白鳥 「花より団子」
...「……一門の茅屋(ばうをく)一瓢(ぺう)あり...
山本周五郎 「新潮記」
...竿頭一瓢(かんとういっぴょう)南は厚見(あつみ)...
吉川英治 「新書太閤記」
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