...私の誇りとしてではなく...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...またどんなに幸福だかという事を誇りにしていました...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...大きな誇りとよろこびを感ずるのである...
上村松園 「余齢初旅」
...いい知れぬ誇りに目の縁(ふち)を赤くしていった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...下足の誇りはそれを投げ出すと同時にチャンと下駄の並んでいるところに在るというようなことをあたかも自分の誇のようにしてドモリながら話していた...
高浜虚子 「子規居士と余」
...芸術家としての相手の誇りを傷けはせぬかと...
太宰治 「花燭」
...リキエー中に何人も優ると誇り得ざるもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...購読の利益を適意に収め得る身分を誇りにしていた...
夏目漱石 「それから」
...誇りを傷つけられた処女(おとめ)に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...老いたるも若きも珍型異装を誇り顔に漫々然々(ぶらりぶらり)と練り歩く様子...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...誇りや誠実のない男と見なしかねない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...私も故国を誇りにしたいものでございます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...世のいわゆる哲学が集められ貯えられたる智恵に基礎をもつことを誇りげに語ろうとするとき...
三木清 「語られざる哲学」
...法律至上主義によってゲルマン民族の伝統的な誇りとなっていた吾が独逸国内の家庭道徳が...
夢野久作 「戦場」
...虫も鳥も寄り付かぬのを誇りとするという...
夢野久作 「鼻の表現」
...スバラシイ何ともいえない或るものを征服し得た誇りとを...
夢野久作 「一足お先に」
...誇りを与へないと云ふことはこちらが確にいけないのだ...
横光利一 「汚ない家」
...その誇りが又八の敗因となった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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