...男の誇りも何も忘れ果て...
有島武郎 「或る女」
...葉子に一種の獰悪(どうあく)な誇りをもってそれをして...
有島武郎 「或る女」
...清逸はその時子供らしい誇りは感じなかった...
有島武郎 「星座」
...しかるに浅薄なるエリパズは伝統的教義の純正を誇りてこれを盲目的に抱くのみにて...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...武骨者と人の笑ふを心に誇りし齋藤時頼に...
高山樗牛 「瀧口入道」
...君をわれわれの誇りとし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...權威に誇り紅頬の少女を君は奪ひ取り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...三輪のうま酒の誇りであった...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえってこれを誇りとするがごとき人をしばしば見受ける...
新渡戸稲造 「自警録」
...イタリーの誇りとも言うべきスカルラッティ父子と相識(あいし)り...
野村胡堂 「楽聖物語」
...まさか私の数少ない財産である誇りも捨てろとでも」弁護士のカーバー所長がわざと手厳しく反論した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...其の碑を郷里に建つ彼の存在は同国の誇りとするところわしが国さで見せたいものは昔しや谷風今達模様とは好角家ならぬ人々までもよく知る処である...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...いわく兎が亀に会うて自分の足疾(はや)きに誇り亀の歩遅きを嘲ると亀対(こた)えてしからば汝と競争するとして里程は五里賭(かけ)は五ポンドと定めよう...
南方熊楠 「十二支考」
...手筆の屈伏状を取って今に日本の誇りと保存し居るほど故...
南方熊楠 「十二支考」
...あの「心の誇り」のような限界をもちつつ何故あなたにも評価される価値をもち得ているのでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いちどでも考えて下すったことがありますか」「きさまに武士の誇りがなく...
山本周五郎 「末っ子」
...いたずらに晴の場所で雄弁を誇り...
吉川英治 「三国志」
...と誇りでもしているように近づけば...
吉川英治 「新・水滸伝」
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