...この故に軍人の誇りとするものは必ず小児の玩具に似てゐる...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...そして彼は自分がこれほどまで誇りを捨てて与えようとした特別の好意を眦(まなじり)を反(かえ)して退けたのだ...
有島武郎 「或る女」
...この八年の間――私の誇りにして喜んでゐたその女が――僞善者...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...そしてわたしはオラトリオを聴きに都に出かけたわたしの知合いを気の毒さと同じぐらいの誇りをもって思いだした――思い出すことがあるとすれば...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...これ等の文明を誇りがに眺めつつあったものであろう...
高浜虚子 「丸の内」
...という事が唯一の誇りだとか言っているが...
太宰治 「風の便り」
...僕は強いんだ、誇りがあるんだ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...誇りを傷つけられた処女(おとめ)に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ある種の女には誇りとする傾きがある...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...わたしは自分が誇りにしていた例の首飾りをはずし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...常々誇りにしていたのは我が家の名声に傷一つ無いことですが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...だが一族と荘園の誇りが頭をもたげ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...木鐸としての誇りある執筆者の立場から...
宮本百合子 「明日への新聞」
...自分たちの女であるという喜びと誇りと充実した人生を希望するなら...
宮本百合子 「明日をつくる力」
...またそれで暮すことに誇りを持たねばなりません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...この盛り場に生存し得るという誇りは...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...子供の洋行を誇りとしているらしい明治時代の父に...
横光利一 「旅愁」
...その満足と誇りに自ら酔っているのであろう...
吉川英治 「剣難女難」
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