...一人前の仲間になったつもりで誇り出しました...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...水飴を売らないことをもって一種の誇りとしていたからであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...信じない事を誇りにして生きてゐるのだから...
太宰治 「お伽草紙」
...左官屋の毎朝の誇りを...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...女はついに病弱なる子供であることを誇りとするようになる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは幾十年という長い年月をこの山里に生いたった者の淡い誇りでもあり...
中島哀浪 「かき・みかん・かに」
...この時までお前を誇りに思ったことはないよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...別な類いの誇りや勇気や献身があり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...天下の秘密でも握つたかのやうな誇りを持つてゐたし...
牧野信一 「蘭丸の絵」
...つまり各国人をアットいわせる誇りあるものを作りたいのだ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...彼女は「若き日の誇り」をずっともっていたらしいから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...決斷ありと自ら心に誇りしが...
森鴎外 「舞姫」
...一種の変態的な興味と誇りとさえ感じていたものでした...
夢野久作 「スランプ」
...彼はあまりに誇りすぎていたのである...
横光利一 「上海」
...また誇りともなるにちがいないことだった...
横光利一 「旅愁」
...優しい秋誇りかな春に比べて...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...山門の大衆は(われ勝てり)と凱歌をあげ、「ざまを見ろ」と、降伏者を見下(みくだ)すように、誇りきった...
吉川英治 「親鸞」
...八年もやっていると武士らしい誇りや張合いはおろか...
吉川英治 「増長天王」
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