...婦人は、はつきりした声で、かう名乗つて、それから、叮嚀に、会釈を返した...
芥川龍之介 「手巾」
...彼は叮嚀(ていねい)に荷物を包み終ると...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...叮嚀にお辞儀をさへすると...
薄田泣菫 「茶話」
...叮嚀にお辞儀をした...
薄田泣菫 「茶話」
...もったいない叮嚀(ていねい)なお言葉で...
太宰治 「千代女」
...成績も上の部なのですが……」と頗(すこぶ)る叮嚀(ていねい)で...
辰野九紫 「青バスの女」
...神の御名(みな)を金文字で大きく書いてある部分は残らず叮嚀に切取ってある...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...叮嚀(ていねい)に折りたたんで...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...玄関に誠太郎のらしい履(くつ)が叮嚀(ていねい)に并(なら)べてあった...
夏目漱石 「それから」
...懐中から名刺を出して叮嚀(ていねい)に挨拶をされた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...机の引出しへ叮嚀(ていねい)にしまつて見たり...
樋口一葉 「ゆく雲」
...あるいは菓子を贈るなど頗(すこぶ)る親切叮嚀(ていねい)なりしが...
福田英子 「妾の半生涯」
...叮嚀(ていねい)にその顔貌風姿(かおかたち)を研窮(けんきゅう)する...
二葉亭四迷 「浮雲」
...今日は」と叮嚀に挨拶をした...
松本泰 「日蔭の街」
...証文みたようなものを一枚一枚叮嚀(ていねい)に検(あらた)めて行くうちに...
夢野久作 「鉄鎚」
...そうして重ねて一層叮嚀な言葉で恐る恐る尋ねた...
夢野久作 「白髪小僧」
...叮嚀にお辞儀をして...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「……静かに……静かに……」と云いながら叮嚀に拭き浄めているのであった...
夢野久作 「幽霊と推進機」
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