...叮嚀にまたおじぎをして...
芥川龍之介 「犬と笛」
...叮嚀(ていねい)にその会釈を返しながら...
芥川龍之介 「開化の良人」
...叮嚀に黙礼の頭を下げた...
芥川龍之介 「路上」
...予に対して鄭嚀(ていねい)に挨拶を始めた...
伊藤左千夫 「浜菊」
...しかも御叮嚀に『川村雲山氏に代りてA・L』と日本語で刻み込んであったのです」信じ難い奇怪事だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...そして叮嚀に小包の括(くゝ)り紐(ひも)を切つて...
薄田泣菫 「茶話」
...番頭はたつた今夫人に見せた叮嚀な素振とは打つて変つた気取つた態度(ものごし)で...
薄田泣菫 「茶話」
...そして御叮嚀に附箋までして...
薄田泣菫 「茶話」
...」家来は叮嚀に頭を下げた...
薄田泣菫 「茶話」
...叮嚀に口をきく旅舎の人達の中にわるく皮肉になつたかれ等を見出すのが常であるのに――今はさういふものからすべて離れて...
田山録弥 「山間の旅舎」
...給仕が叮嚀に持つて行つた名刺は大森君を欺いた...
長塚節 「教師」
...極(きわ)めてよそよそしく叮嚀(ていねい)な挨拶(あいさつ)をした...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...どうも日本人は叮嚀(ていねい)で親切で慇懃(いんぎん)で実に模範的国民だなどとしきりに御世辞(おせじ)を振り廻し始めた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...みんな叮嚀(ていねい)に挨拶(あいさつ)をする...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...坂井(さかゐ)の奧(おく)さんが叮嚀(ていねい)に説明(せつめい)して呉(く)れたさうであるが...
夏目漱石 「門」
...もう一度叮嚀に頭を下げておもてに出た...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...その土や苔のしめり工合に得も言われぬ行届いた叮嚀さがこめられて...
室生犀星 「庭をつくる人」
...ますます叮嚀に云った...
夢野久作 「黒白ストーリー」
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