...これも叮嚀に筆記を取って置いて...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...龍子が腰をかゞめて挨拶するのを受けて爺は叮嚀(ていねい)に見舞を云つた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...琉球が日支両国に対する関係の軽重如何(いかん)を極めて叮嚀(ていねい)に教えましたが...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...そして今一度叮嚀にお辞儀をする事にした...
薄田泣菫 「茶話」
...ご叮嚀(ていねい)にも...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...出来るだけ叮嚀(ていねい)に...
田中英光 「オリンポスの果実」
...それから彼はオブリアンの方へ叮嚀に顔を向けた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...それから将官の叮嚀に化粧をした顔には...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...子供達はもう一度コンニチハとゆつくり言つて大變叮嚀に頭を下げた...
中島敦 「環礁」
...彼(かれ)は陸稻(をかぼ)の刈株(かりかぶ)を叮嚀(ていねい)に草鞋(わらぢ)の先(さき)で蹂(ふ)んで見(み)た...
長塚節 「土」
...叮嚀(ていねい)に云えば云うで怒るし...
夏目漱石 「虞美人草」
...急に叮嚀な御辞義をして立つのを例にしてゐた...
夏目漱石 「それから」
...「青山の御宅からですか」と叮嚀(ていねい)に眺めていたが...
夏目漱石 「それから」
...叮嚀におじぎをした...
林芙美子 「雪の町」
...馬鹿叮嚀に念を入れるので...
火野葦平 「花と龍」
...叮嚀(ていねい)な言葉で...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...久四郎は一同に叮嚀にお辞儀をして去った...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...とりあつかいもたいへん叮嚀(ていねい)です...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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