...一段下の棚板に置いてある物が見えなくて困っています...
...今度は最初の花枝よりも一段下の処から新芽を吹き出す...
石川三四郎 「百姓日記」
...一段下りた草原(くさっぱら)へ据えたんでございますがね...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...一段下流(しもながし)の板敷へ下りると...
泉鏡花 「婦系図」
...他は一段下れる人類...
大隈重信 「日本の文明」
...一段下れば農樵の家あり...
大町桂月 「房州の一夏」
...ことにも一段下の階級である私達には特に...
徳永直 「あまり者」
...でなければ一段下の羽入(ハニウ)あたりではあるまいか...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...それは一段下げて書いておいた...
中谷宇吉郎 「「先生を囲る話」について」
...ほかのは一段下のものとして申し上げるんですね...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...岸から一段下った水面の低さと平かさとがそこを川と判断させるに過ぎない...
本庄陸男 「石狩川」
...望月は言葉遣いさえも一段下げる...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...その一段下の低さ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかるに上(かみ)で一段下がった扱いをしたので...
森鴎外 「阿部一族」
...部屋の横手は一段下って湯殿へ通じる渡り廊下になっていた...
矢田津世子 「茶粥の記」
...さいわい一段下の道に落ちただけで止ったので...
山川方夫 「予感」
...今一段下等なワケじゃが...
夢野久作 「近世快人伝」
...僕は蝋燭を執つて一段下の洞窟の奥へ降りて行つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...客殿の末も末――そして一段下がった廊下外(ろうかそと)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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