...一段下の棚板に置いてある物が見えなくて困っています...
...すると又第二の花枝よりも一段下の処から新芽を吹き出す様になる...
石川三四郎 「百姓日記」
...一段下に二人並んで...
泉鏡花 「悪獣篇」
...一段下流(しもながし)の板敷へ下りると...
泉鏡花 「婦系図」
...一段下れば農樵の家あり...
大町桂月 「房州の一夏」
...ことにも一段下の階級である私達には特に...
徳永直 「あまり者」
...破笠子は恭(うやうや)しく手をつき敷居際(しきいぎわ)よりやや進みたる処に座を占めければ伴はれしわれはまた一段下りて僅に膝を敷居の上に置き得しのみ...
永井荷風 「書かでもの記」
...その前の一段下に...
永井隆 「この子を残して」
...でなければ一段下の羽入(ハニウ)あたりではあるまいか...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...神仏よりも一段下であるべき人間でさえ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ほかのは一段下のものとして申し上げるんですね...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...一段下級な文学作品であるかのごとく取り扱われている...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...一段下りて、本式の学問執行は手に及ばぬことなれども、月に一、二十銭の月謝を出すか、または無月謝なれば、子供の教育を頼むという者、また幾十万の数あるべし...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...何だか一段下(さがっ)た下等人種のように見える...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...またそれから一段下の階級にはどんな女がいるのだか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかるに上(かみ)で一段下がった扱いをしたので...
森鴎外 「阿部一族」
...さいわい一段下の道に落ちただけで止ったので...
山川方夫 「予感」
...僕は蝋燭を執つて一段下の洞窟の奥へ降りて行つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...客殿の末も末――そして一段下がった廊下外(ろうかそと)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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