...義雄の一本立ちのをののきはそのまま斯う自分の内部の覺悟となり...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...『文学も好いが先ず一本立ちに飯が喰えるようになってからの道楽だ』と意見されたものだ...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...いよいよ一本立ちとなった場合...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そうして一本立ちになるが早いかすぐに自分の創作に取りかかる...
寺田寅彦 「空想日録」
...一本立ちすればぶるぶる震える骨なしだから...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...再び一本立ちになって...
中里介山 「大菩薩峠」
...押しも押されもせぬ一本立ちの御用聞だぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一本立ちになろうなどという望みを起す八五郎ではありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今度は一本立ちでやってゆくぞ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...時機を得れば婿(むこ)は一本立ち出来るし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...我がカキツバタの様に茎がツンと一本立ちに突き立っていては決して藤(ツル)の様なと形容する事は出来ない...
牧野富太郎 「植物記」
...経験や相当学問に於ては一本立ちとしてやれる程度の人...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...だいたい現在日本の一本立ちのシナリオライタアが...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...尺蠖(しゃくとりむし)のように一本立ちをしていた...
夢野久作 「一足お先に」
...親分なし乾分なしの一本立ち...
吉川英治 「剣難女難」
...これでも一本立ち...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ようやく苗から一本立ちにまで育てて来た効(かい)を見て...
吉川英治 「源頼朝」
...きょうからは一本立ちだ」「はい」「偉くなれよ」「……え...
吉川英治 「宮本武蔵」
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