...義雄の一本立ちのをののきはそのまま斯う自分の内部の覺悟となり...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これから先きどうでも一本立ちにならねばならない場合であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...日本は日本で一本立ちのできる独得の工業をつくりあげる必要がある...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...一本立ちよ...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...まだ全く一本立ちというには至っておらぬ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...巴里やロス・アンジェルスへ行っても立派に一本立ちが出来るし...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...これに反して先生が自分の仕事を横取りしたといって泣き言を言うような弟子が一本立ちになって立派な独創力を発揮する場合はわりに少ないようである...
寺田寅彦 「空想日録」
...一本立ちの生活がしたかったものですから...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...一本立ちすればぶるぶる震える骨なしだから...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...日本橋新泉町に一本立ちの質屋を出して大黒屋六兵衛と名乗り...
中里介山 「大菩薩峠」
...一本立ちの大欅が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...一本立ちしたいのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それ以下の幹の大部分には葉が既に謝落して幹は一本立ちになっている...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...だいたい現在日本の一本立ちのシナリオライタアが...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...茄子は一本立ちだから木と云ってもいいだろう...
山本周五郎 「へちまの木」
...尺蠖(しゃくとりむし)のように一本立ちをしていた...
夢野久作 「一足お先に」
...道路の中央に椎の木が肌に飴を噴き流し一本立ちはだかっていた...
横光利一 「旅愁」
...これでも一本立ち...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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