...『文学も好いが先ず一本立ちに飯が喰えるようになってからの道楽だ』と意見されたものだ...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...これから先きどうでも一本立ちにならねばならない場合であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...一本立ちよ...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...いよいよ一本立ちとなった場合...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...巴里やロス・アンジェルスへ行っても立派に一本立ちが出来るし...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...一本立ちの出来ない低能児のやうに見做(みな)されるのが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...そうして一本立ちになるが早いかすぐに自分の創作に取りかかる...
寺田寅彦 「空想日録」
...一本立ちの生活がしたかったものですから...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...一本立ちすればぶるぶる震える骨なしだから...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...一本立ちの御用聞の八五郎兄哥も身につけたことはあるめえ」「口惜(くや)しいがその通りで」「尤も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今度は一本立ちでやってゆくぞ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...時機を得れば婿(むこ)は一本立ち出来るし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...それ以下の幹の大部分には葉が既に謝落して幹は一本立ちになっている...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...女ッ切れの一本立ちに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...だいたい現在日本の一本立ちのシナリオライタアが...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...道路の中央にただ一本立ちはだかっていて...
横光利一 「旅愁」
...道路の中央に椎の木が肌に飴を噴き流し一本立ちはだかっていた...
横光利一 「旅愁」
...一本立ちの道中師としても人間の質にも...
吉川英治 「江戸三国志」
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