...彼女が本当に一本立ちになつて...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...『文学も好いが先ず一本立ちに飯が喰えるようになってからの道楽だ』と意見されたものだ...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...一本立ちよ...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...いよいよ一本立ちとなった場合...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...二十歳(はたち)の時から一本立ちで生活することになりますと...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...一本立ちをしようとする健気(けなげ)な妹の志を思えば...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一本立ちの出来ない低能児のやうに見做(みな)されるのが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...一本立ちのお角さんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...知らない土地へ来ての一本立ちは...
中里介山 「大菩薩峠」
...短歌や俳句が我が詩心界を代表する如くに一本立ちに...
中原中也 「詩と其の伝統」
...一本立ちになろうなどという望みを起す八五郎ではありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一本立ちの御用聞の八五郎兄哥も身につけたことはあるめえ」「口惜(くや)しいがその通りで」「尤も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一本立ちしたいのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...わがカキツバタのように茎がツンと一本立ちに突き立っていては決して藤のようなと形容することはできない...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...それ以下の幹の大部分には葉が既に謝落して幹は一本立ちになっている...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...女ッ切れの一本立ちに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...茄子は一本立ちだから木と云ってもいいだろう...
山本周五郎 「へちまの木」
...親分なし乾分なしの一本立ち...
吉川英治 「剣難女難」
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