...そのまた一方では...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...深海の軟体動物にしても、一方にはタコや水母(くらげ)のような相変らず下等なものもいるし、また一方では、人類と同様あるいはそれ以上のスピードで進化した海底超人もいるということになるのである...
海野十三 「海底大陸」
...それと同時に、一方では、私の復讐事業は、一層重大さを加えて来た...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...然るに一方では何處となくもう此苦しい下宿營業に飽いたやうな心持がした...
高濱虚子 「續俳諧師」
...そうしてまた一方では観測仕事の助手としても役に立つという世にも不思議な職業である...
寺田寅彦 「小浅間」
...それでさしあたり行なってみたい実験は、まずできるだけ注意して油脂類を除去したものと、一方では、また故意に一定量の油脂をかぶらせたのについてそれぞれ発音の模様を験することである...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...一方では俳諧を無用の閑文字と考える風がますます盛んである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...一方ではまた短歌のほうでも負けていないで...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...と一方では車台の柱につかまった手が強く彼を引いた...
豊島与志雄 「微笑」
...そう信じながら一方では...
直木三十五 「南国太平記」
...けれども一方では...
夏目漱石 「それから」
...もしこう云う態度で平岡に当りながら、一方では、三千代の運命を、全然平岡に委(ゆだ)ねて置けない程の不安があるならば、それは論理の許さぬ矛盾を、厚顔に犯していたと云わなければならない...
夏目漱石 「それから」
...しかも一方では自分の職業としている教師というものに少しの興味ももち得ないのです...
夏目漱石 「私の個人主義」
...一方ではロマンスの大復活流行...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一方では西陣の腕ッコキ連を呼び出して友禅染の品評会をやるといった調子である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...それをまた一方では...
吉川英治 「剣難女難」
...その一方ではきびしくその身を見張っていた」のだった...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...が一方では地震に脅かされているために...
和辻哲郎 「地異印象記」
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