...況(いはん)や現世の社会組織を一新する為に作つてゐるのではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...いよ/\生活を一新するのはこの時であつた――お鳥は向ふから離れて呉れたし...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...試(こころみ)に最近数年間の文学界を回顧せば年ごとに流行の一新するあるを見る...
津田左右吉 「史論の流行」
...北狄(ほくてき)蛮人の継続者が鉄と電気とをもってほとんど地球上の表面を一新する近時の文明に至るまで...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...(一九三六・一一)七 自由排撃三法案従来の諸政府の秕政を一新すると称して登場した広田内閣は...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...俺はこれからの生活を一新するんだが...
豊島与志雄 「道化役」
...近頃、天下に、密々と行われておりまする、幕府衰亡の取沙汰、これを、史上より見ましても、三百年を経れば、一新するのが、常道となっておりまする」「その論もよいが、わしの、只今の――」「斉彬公の仰せの如く、家中に党を立てて、争う機ではござりませぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...天下を一新する手初めになるのだ」「益満...
直木三十五 「南国太平記」
...……そこで吾々は何(ど)うしても「力」といふ観念をこゝで一新する必要がある...
夏目漱石 「点頭録」
...将来の日本の思想を一新するは自分の考えにあるぞという点に着眼し...
新渡戸稲造 「自警録」
...必ず運命が一新する」等々...
萩原朔太郎 「易者の哲理」
...このことによつて現在も將來も面目を全く一新する...
波多野精一 「時と永遠」
...医学もまたその面目を一新する...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...面目を一新する機会を得ました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その学風を一新するがためにも...
柳田国男 「海上の道」
...まったく面目を一新するかと思われたが...
吉川英治 「三国志」
...気を一新するため...
吉川英治 「新・水滸伝」
...祝事(いわいごと)がある、人心が一新する、随分、其方(そのほう)たちにはよい風向だ』『何か、皮肉を云われているような気がいたしますな』『ははは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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