...私はむしろいま世間でチヤホヤされてゐる立派な人々の原稿を頂いて読者の御機嫌をとつて雑誌を多く売ると云ふことよりも寧(むし)ろこれからのびやうとする苗を培ふことにつとめたい...
伊藤野枝 「九州より」
...俗界(ぞくかい)に於(お)ける小説(せうせつ)の勢力(せいりよく)斯(か)くの如(ごと)く大(だい)なれば随(したがつ)て小説家(せうせつか)即(すなは)ち今(いま)の所謂(いはゆる)文学者(ぶんがくしや)のチヤホヤせらるゝは人気(じんき)役者(やくしや)も物(もの)の数(かづ)ならず...
三文字屋金平 「為文学者経」
...和尚さんはビールなどを出してチヤホヤした...
田山花袋 「田舎教師」
...とチヤホヤされても……ただもう眼が廻るやら...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...若い女にチヤホヤされる綾吉が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...男という男はみんな寄ってたかってチヤホヤしてくれるんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのお由良が次第に賢く冷たくなつて多勢の男達にチヤホヤされるに從つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...せっかく若作りで綺麗がっている自分をチヤホヤしてくれないのが不足でたまらないそうで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あの通り女の子にチヤホヤ言はれましたから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前にチヤホヤするのは誰だ」「そんなのはありゃしませんよ――少し口惜しいが」「岡っ引きを屁(へ)とも思わないわけだな」「もっとも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お粂の阿魔(あま)がいやにチヤホヤするんですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこへ圓生はじめ三遊派の主立った人たちを毎晩のように連れてきては酒よ妓(おんな)よとチヤホヤもてなした...
正岡容 「小説 圓朝」
...官吏の子供らばかりをチヤホヤし...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...この同じ自分がいくらか金をとったり世間からチヤホヤされたら忽ちピアノだって買おうといったりする気になるんだろうと見るわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...みんなからチヤホヤされて育てられて...
山川方夫 「トンボの死」
...みんな新高さん新高さんってチヤホヤしているんですけど...
夢野久作 「少女地獄」
...私の周囲(まわり)に寄ってたかってチヤホヤされるのでした...
夢野久作 「少女地獄」
...やたらにチヤホヤしてくれたのであったが...
夢野久作 「幽霊と推進機」
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