...目くら縞の懐ろからナイフだのパチンコだのゴム鞠(まり)だのと一しょに一束(ひとたば)の画札(えふだ)を取り出した...
芥川龍之介 「少年」
...ゴム鞠のように跳上って...
薄田泣菫 「初蛙」
...ゴム鞠(まり)のように白く柔く...
太宰治 「十二月八日」
...夫(をつと)は四五間(けん)向(むか)うに立(た)つてゐる子供(こども)の方(はう)へ色(いろ)どりしたゴム鞠(まり)を投(な)げた...
南部修太郎 「畫家とセリセリス」
...水の中から摘み出されたゴム鞠のように...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...やがて電車が着くと二人はゴム鞠(まり)のやうに飛んで行った...
原民喜 「白い呼吸」
...性(たち)のいいゴム鞠(まり)のようにふくれあがって...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...あの太った被害者の身体がゴム鞠(まり)みたいに跳んで出るわけはありません...
平林初之輔 「五階の窓」
...破(やぶ)けたゴム鞠(まり)を地(ち)べたに叩付(たゝきつ)けるやうなもので何の張合(はりあひ)もない...
三島霜川 「平民の娘」
...ランプのまわりには餅花(もちばな)や羽子板、ゴム鞠、運動具、おもちゃの船、車などが一パイに吊され、どれを見ても欲しくない物は一つもありません...
夢野久作 「雪の塔」
...あのゴム鞠(まり)...
若松賤子 「黄金機会」
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