...燕のたくさん住んでいるのはエジプトのナイルという世界中でいちばん大きな川の岸です――おかあ様に地図を見せておもらいなさい――そこはしじゅう暖かでよいのですけれども...
有島武郎 「燕と王子」
...しかもまた彼が満五ヶ年も師事していたエジプト数学者でさえも匹敵するものがなかった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...大学生がエジプトの部屋にはいったときは...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...紀元前一二〇〇年頃のエジプト王...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...カーが用いたのは最も普通に流布しているエジプト起源のエッテイラ・タロク内の小タロク・カードの一枚で...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...それはギリシャのよりもエジプトのよりももっと古い様式である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あ! 何だいあれあ! え!埃及(エジプト)の女だって? 鼻柱へ輪のついた棒みたいな物を立てて...
谷譲次 「踊る地平線」
...その上医者たちからはエジプトに行けと勧められていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...羅馬(ロウマ)の君は埃及(エジプト)に葬むられ...
夏目漱石 「虞美人草」
...アレクサンドラに息子をつれてエジプトへ来るようにと勧めた...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...どうしてもしばらくエジプトに滞在しなければならない...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...支那、インド、エジプト、その他の諸国の最も破壊的な飢饉の痕跡も、あらゆる記録によれば、極めて短時日にして消滅し、また噴火や地震の如き最も恐るべき天災も、それが住民を駆逐しまたはその勤労の精神を破壊するほど頻発しないならば、いかなる国家の平均人口にも軽微な影響しか与えないことは、人のよく知るところである(訳註)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ロア・デ・リボー(淫猥(いんわい)王)わが邦中古傀儡(くぐつ)の長吏様の親方が所々にあって本夫(ほんぷ)外の男と親しむ女人より金五片ずつの税を徴した(ミュアーの『埃及(エジプト)奴隷王朝史』八三頁...
南方熊楠 「十二支考」
...一八五五年下エジプトの大地震の起こる十五分前からアレキサンドリアでは犬や馬がなき立てて市民は眠りをさまされたという(服部捨太郎...
武者金吉 「地震なまず」
...彼がエジプトを従えたとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...埃及(エジプト)の各宗教に含まれたる輪廻転生(りんねてんしょう)説の科学的研究』といったような途方もない派手な題目で……いずれにしても相関聯した裏と表の二方面から狙いを付けて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ヘレニスト時代に西アジアやエジプトで行なわれたさまざまの救主神の密儀においては救い主は皆十字架につけられたのである...
和辻哲郎 「孔子」
...原始的な固さを持ったエジプト美術の最も美しいものと比べても...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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