...わたい」「そんなら着物を持ってる蒼生子(たみこ)がひとり行くことにしておくか」両親の胸を痛めたほど...
伊藤左千夫 「去年」
...わが○号第八潜水艦(せんすいかん)の艦長清川大尉(きよかわたいい)です...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...綿入(わたいれ)の木綿帽子(もめんばうし)も寒国(かんこく)の習(ならひ)とて見にくからず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...春琴の繊手(せんしゅ)が佶屈(きっくつ)した老梅の幹をしきりに撫(な)で廻す様子を見るや「ああ梅の樹(き)が羨(うらやま)しい」と一幇間が奇声(きせい)を発したすると今一人の幇間が春琴の前に立ち塞(ふさ)がり「わたい梅の樹だっせ」と道化(どうけ)た恰好(かっこう)をして疎影横斜(そえいおうしゃ)の態(てい)を為(な)したので一同がどっと笑い崩(くず)れた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...手織りの綿衣(わたいれ)に絣(かすり)の羽織を着ていた...
田山花袋 「田舎教師」
...毛繻子(けじゅす)の襟(えり)がかゝった滝縞(たきじま)の綿入(わたいれ)なぞ着て居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私(わたい)も一生懸命にお稽古(けいこ)しなくつちやならないんだもの...
永井荷風 「すみだ川」
...「わたい――お――お――おかあちゃんが――ないイ!」「あたしだって...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...「わたい、お母ちゃんがないイ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...わたい、お母ちゃん、これんばかしも、ないイ!」「いいえ、ありますとも...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...木綿(もめん)の綿入(わたいれ)の満洲服に...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...みんなが羽根や手鞠(てまり)をついていると、「わたいも、つこ...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...此寒(このさむ)い夜(よ)に綿入(わたいれ)一つで辛棒(しんぼう)のなる筈(はづ)は無(な)い...
樋口一葉 「われから」
...縞目も判らぬ素綿入(すわたいれ)を着た肩は長い襟筋から両方に分れてだらりと下(さが)つた見すぼらしいものである...
平出修 「公判」
...吉川泰次郎(よしかわたいじろう)氏等の不幸を見たり...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...衣がへは更衣とも書きて夏の初めに綿入(わたいれ)を脱ぎ袷(あわせ)に着(き)かふることをいふ...
正岡子規 「俳諧大要」
...皆綿入(わたいれ)で裁縫の手並(てなみ)をここでも見せる...
柳宗悦 「陸中雑記」
...下にはまがひの大島絣(がすり)の羽織と綿入(わたいれ)とを揃へて着て居る...
與謝野寛 「執達吏」
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