...わさびをそえたひやし料理などをこしらえるにちがいない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...表面(へうめん)が山葵(わさび)おろしのやうな櫟(くぬぎ)の皮(かは)は...
長塚節 「土」
...少くも刺身(さしみ)に対する山葵(わさび)くらいの役をするのではなかろうか...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...こゝも生椎茸やわさびが名産なのでせう...
林芙美子 「大島行」
...こんどはわさびの粉を買ったり...
林芙美子 「お父さん」
...二倍以上の骨を折ったのだ!彼らは「やりじまい」という「わさびおろし」で自分をすりおろすのだ!それは...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...こゝのわさびがいかん、粉わさびだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...文化元年(1804)出版、鳥飼洞斎(とりかいどうさい)の『改正月令博物筌(かいせいがつりょうはくぶつせん)』料理献立欄にまて貝、みる、わりこせう、まききすご、みる、花ゑび、みる、わりさんせう、御所がき、岩たけ、くるみ、きくな、みる、わさびすみそ、実くるみ、みる、ひらたけ、みる、と出ている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...叩きはやはり松魚の叩きの通りで先日お教え申しましたが摺身はソーダ松魚の皮を剥(む)いて身を取て俎板(まないた)で叩いて擂鉢(すりばち)でよく摺(すっ)て玉葱(たまねぎ)を山葵卸(わさびおろ)しで摺込んで塩と味淋で味を付けてまたよく摺って煮汁(だし)を加えてドロドロにして...
村井弦斎 「食道楽」
...同じ刺撃性の食物でも唐辛子(とうがらし)や山葵(わさび)の類を咳(せき)の出る病人に食べさせたらいよいよ気管を刺撃して咳を増さしめるけれども生姜(しょうが)は咳を鎮静(ちんせい)させる...
村井弦斎 「食道楽」
...別に美味(おいし)い鰹節の煎汁を拵えておいて薬味には大根卸(だいこんおろ)しに刻(きざ)み葱(ねぎ)焼海苔の揉(も)んだもの卸(おろ)し山葵(わさび)なぞを牡蠣の上へ載(の)せて今の煎汁をかけます...
村井弦斎 「食道楽」
...その中へ卸した山葵(わさび)を思い切って沢山入れて掻(か)き廻(まわ)します...
村井弦斎 「食道楽」
...お役味(やくみ)には山葵(わさび)と芥子(からし)とをよく混ぜて出すのです」妻君「それは美味(おい)しゅうございましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...それから天城山(あまぎざん)の山葵(わさび)も買って来た...
村井弦斎 「食道楽」
...それは慈姑を山葵卸(わさびおろ)しで卸して米利堅粉と玉子と塩とで味をつけて油で揚げたのです...
村井弦斎 「食道楽」
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柳田國男 「祭禮名彙と其分類」
...又はわさび醤油や大根おろしで味を附け...
柳田國男 「食料名彙」
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山之口貘 「鮪に鰯」
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