...これにはまったくよわりきって...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...然し猿留山道の七曲りに似た九折道を登る時などは、唄も盡き、聲もよわり、足も亦疲れ切つた...
岩野泡鳴 「日高十勝の記憶」
...然し猿留(さるる)の七曲りに似たつづらをりを登る時などは、唄も盡き、聲もよわり、足も亦疲れ切つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...だがよわりましたな...
海野十三 「海底大陸」
...ついによわり込んだのだそうである...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...一方は生涯のあいだ労働の何たるかも知らないで過したためによわり込んだ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...生駒氏は、昨夜、山路によわり、『下らむ』と云ひしが、さま/″\に勵まして、漸く寺までつれゆきたり...
大町桂月 「房州の一夏」
...をれしところ力(ちから)よわり断(きれ)る事あり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...「よわりましたね」とか「草臥れませんか」と言ふ外なかつたのだから...
竹久夢二 「砂がき」
...しかし私も母にうたぐられてよわりましたよ」「マアどうも何とかお怒り遊して」「イヽヱ別に怒りもしませんでしたが……ナニもうこゝまでくれば大丈夫です」「そんならよう御座いますが...
田澤稲舟 「五大堂」
...松虫すゞ虫いつしか鳴(なき)よわりて...
樋口一葉 「あきあはせ」
...がツくり弱込(よわりこ)むで來た...
三島霜川 「昔の女」
...おときもよわり切っていた...
水上滝太郎 「果樹」
...アノ父が胃弱で当節は大そうよわりましたし...
三宅花圃 「藪の鶯」
...ひふのよわりはその下にある肉体のふかいところから...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...おばあさんはよわりきって...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「赤ずきん」
...ふたりはよわりきっているお妃(きさき)さまを湯殿(ゆどの)につれこんで...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「にいさんと妹」
...もう図書館に行く力もない位よわりきってしまいました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
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