...上は山田孝雄氏より下は我謹厳なる委員諸公を辱めたるはその罪素より少からず...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...腰より下は地より離れ...
井上円了 「おばけの正体」
...八島士奴美(やしまじぬみ)の神より下...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...第二流より下らざるべき名瀑なり...
大町桂月 「冬の榛名山」
...その前年京都より下向したばかりの...
太宰治 「右大臣実朝」
...幾らか自分より下に見下して扱うと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...高樓の 410上より下に至る迄...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...却って単にこの機会を利用して知能上より下層の読者を捉えようという営業方針に出たものであろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...自分より下位の者にたいして権力を濫用するのであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...滝より下が大白川(おおしらかわ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼がこの類推(るいすい)より下(くだ)し来(きた)るスピリチズムに都合よき仮定である...
夏目漱石 「思い出す事など」
...どうして坑夫より下等なものがあるんだとか...
夏目漱石 「坑夫」
...固(もと)より下士族の仲間だから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...自分より下に向(むかっ)て威張れば上に向ては威張られる...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...上は王侯より下乞丐(こつがい)に至るまで聞いて悦腹せざるなく...
南方熊楠 「十二支考」
...五十歳より下ではないと断言する者さえあった...
山本周五郎 「季節のない街」
...その頃はお米が一升(しょう)十銭より下で御座いましたろうか...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...三等車より下(お)り来たる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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