...町の往来(ゆきき)を眺むる子かな...
石川啄木 「悲しき玩具」
...人の往来(ゆきき)はバッタリない...
泉鏡花 「瓜の涙」
...時々は往来(ゆきき)をする...
泉鏡花 「絵本の春」
...まず目にはいるものは日月星辰、雲のゆきき、桐の青葉、雀、鳶、烏、さらに下って向うの監舎の屋根...
大杉栄 「獄中消息」
...人の往来(ゆきき)とてもないこの山の中ですから...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...笊(ざる)と簣(あじか)の群はまた蟻のように陸(おか)へ往来(ゆきき)をはじめた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...大根やにんじん・雲のゆききのさびしくもあるか三月十一日ほつかり覚める...
種田山頭火 「旅日記」
......
種田山頭火 「旅日記」
...同じ下宿屋の前を二度も三度も往来(ゆきき)したりした...
徳田秋声 「足迹」
...長いあいだ往来(ゆきき)していた...
徳田秋声 「爛」
...黄色や褐色(かっしょく)や白や赤の乗合馬車は向こうの四つ辻(つじ)にゆききしてはいたけれど...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...舟に乗って往来(ゆきき)をしているという報知も書き込んであった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...帽子の庇(ひさし)の下から往来(ゆきき)の人の顔がしかと見分けのつかぬ頃である...
夏目漱石 「野分」
...村で小金でもためていそうな連中とは互いに交際(ゆきき)をしたり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しよつちゆうゆききしてゐる近隣の居住者であるとも気づかず...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...群をなして往来(ゆきき)し...
森鴎外 「うたかたの記」
...私どもの「野辺のゆきき」なども全部これであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...ゆききとだえし細通り...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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