...鑢屋(やすりや)の子の川島は悠々と検閲を終った後(のち)...
芥川龍之介 「少年」
...鉄の格子(こうし)をやすりで切ってだすというところでしょう...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...鑢(やすり)をかける...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...槌(つち)に鑢(やすり)の音(ね)もかすれ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...手の化粧品や爪磨き粉、やすり、バッファーなんかも一通りそろっていた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...お茶のなかへあれをすこし爪鑢(つめやすり)で削り落していただきますと...
谷譲次 「踊る地平線」
...路地の突当りにある鍍金屋(めっきや)の鑢(やすり)の響もしない...
永井荷風 「花火」
...*鑢(やすり)の音よ...
中原中也 「在りし日の歌」
...鑢(やすり)をかけたりするような「休養」がなくては...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...槌の音やすりの響が聞え出す...
夏目漱石 「幻影の盾」
...喜太郎はそれを機(しを)に熊手の齒を鑢(やすり)で磨いで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やすりでゴシ/\...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何か柔らかい金属をやすりで削っているような音がした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...この果実を植える時砥石あるいは鑢(やすり)でその頭を磨り破るか...
牧野富太郎 「植物記」
...紙やすりで、胸のどこかをさかさに撫でられたようで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...横鑢(よこやすり)...
森鴎外 「阿部一族」
...牝羊は鑢(やすり)のような音を立てて食っている...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...鑢(やすり)を持っといでよ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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