...濛々(もうもう)と黒煙を挙げ始めた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...小灯(こともし)の朦々(もうもう)と包まれた湯気の中から...
泉鏡花 「婦系図」
...もうもうと渦を巻いていた...
海野十三 「火星兵団」
...濛々(もうもう)たる砂塵(さじん)が移動してゆくのが目に入った...
海野十三 「恐怖の口笛」
...一機またつづいて一機もうもうたる火焔(かえん)につつまれ...
海野十三 「大空魔艦」
...まるで粉雪(こなゆき)のようにもうもうと飛びちりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...アイルランドはもうもう堪らないということだけだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...濛々(もうもう)たる黒煙の柱が天にもとどきそうだ...
相馬泰三 「六月」
...その時この濛々(もうもう)たる大海の一点が...
夏目漱石 「永日小品」
...もうもうとしてたちこめているではないか...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...熱い砂が濛々(もうもう)とたった...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...もうもうも食べないし...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...暑い最中に終日もうもうたる砂ほこりの中にいなければならないことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこに濛々(もうもう)と渦巻く熱気と...
夢野久作 「難船小僧」
...思いがけない先生のお尋ねでもうもう恐れ入りました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...やがて煙が濛々(もうもう)と大空に向って湧き出しました...
夢野久作 「虫の生命」
...惨霧濛々(さんむもうもう)と...
吉川英治 「三国志」
...八百の兵員の炊煙(すいえん)はまだ濛々(もうもう)と旺(さかん)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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