...葉子はそのむなしい哀感にひたりながら...
有島武郎 「或る女」
...何もかも太古(たいこ)の出来事であったようなむなしい感傷にとらわれた...
梅崎春生 「風宴」
...むなしいのだ...
太宰治 「正義と微笑」
...いかにもしてその思うところを言いあらわし自分の使命を了解させたいとむなしい苦悶(くもん)をしているようであった...
太宰治 「地球図」
...親愛なる友情にたいするそのむなしい希望がよみがえってくるのを感じた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフはむなしい聴衆席を前にして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...成功は不成功以上にむなしいものだとは思えないでしょうか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...むなしい日々)――それを医者たちから勧められてますます生じてくる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分のむなしい要求の下でいっしょに悩んでくれ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...俺ならどこでも分かるぞ」むなしい自慢...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...優しさもむなしい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...「いまさら推測してもむなしいですし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...今ではすべてむなしいことであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ひたひたと波を打つてくるむなしいものが...
室生犀星 「渚」
...むなしい感じも起らなかった...
横光利一 「微笑」
...むなしい法會修行の群集をほしがるやうな形式を捨てないのであらうか...
吉川英治 「折々の記」
...むなしい死守を六浦(むつら)街道や武蔵口などのふせぎにかけて...
吉川英治 「私本太平記」
...毎度のむなしい復命をまたくりかえしていた...
吉川英治 「私本太平記」
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