...なんにもむなしい……そのくせそう知り抜きながらわたし...
有島武郎 「或る女」
...これは、確実にむなしい、路なのだから、と審判という燈台は、この世ならず厳粛に語るだろう...
太宰治 「もの思う葦」
...親愛なる友情にたいするそのむなしい希望がよみがえってくるのを感じた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の心はめったにむなしいことがなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一八七〇年以前のむなしい眠りからフランス音楽を脱せしめんために費やされた精力の量を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...日本人のむなしい誇称にすぎなかつた...
蜷川新 「天皇」
...悄然(しょうぜん)とむなしい旅から戻って来た...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...このおそらくはむなしい期待...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...死んだ方がましだ」第三章おそらくむなしい試みは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...俺ならどこでも分かるぞ」むなしい自慢...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...優しさもむなしい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...むなしい気位に、そんなに拘泥(こうでい)しなければならないのか...
本庄陸男 「石狩川」
...彼の眼がむなしい樹から樹にさまよった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
......
三好十郎 「捨吉」
...これでもすべてがむなしいか」彼は眼をつむったまま微笑した...
山本周五郎 「あだこ」
...むなしい明け方にガッカリした疲れを見合う...
吉川英治 「江戸三国志」
...むなしい死守を六浦(むつら)街道や武蔵口などのふせぎにかけて...
吉川英治 「私本太平記」
...父子(ふし)のめぐり会うのぞみはついにむなしいぞ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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