...それはみんなまぶしいように...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...まぶしいのか片手を額にあてながら宇治を見た...
梅崎春生 「日の果て」
...まぶしい金属壁(きんぞくへき)の反射である...
海野十三 「海底都市」
...まぶしいサーチライトにてらされたら...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...薄暗い五燭光(しょっこう)であったが、暗になれた目には、まぶしい程、パッと、部屋の中が明るくなった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...草花の名まえを書いたボオル紙の白い札がまぶしいくらいに林立しているのである...
太宰治 「めくら草紙」
...まぶしい光線に小手をかざしながら...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...あんな夢を見たけさのほがらかけさも一りん開いた梅のしづけさ鐘が鳴る師走の鐘が鳴りわたる・街は師走の広告燈の明滅・仲よい夫婦で大きな荷物飾窓の御馳走のうつくしいことようつくしう飾られた児を見せにくる寒い風の広告人形がよろめく朝日まぶしい餅をいたゞく午前は元寛さん来訪...
種田山頭火 「行乞記」
...ヱゴ諸相の連続映像!・朝日まぶしい花きるや水仙・けさのひざしの手洗水へあたたかくここもやしきあとらしいうめのはな・もうしづむひでささのさやさや・ゆふべのサイレンのながうてさむうて・暮れても耕やす人かげに百舌鳥のけたたましく・茶の木にかこまれそこはかとないくらし(述懐)火を焚いて咳ばかりして二月十三日降霜結氷...
種田山頭火 「其中日記」
...二階はまぶしいほどのあかるさなのに...
壺井栄 「二十四の瞳」
...まぶしい空の色である...
林芙美子 「浮雲」
...啓吉はまぶしいものを見るように...
林芙美子 「泣虫小僧」
...まぶしい外に出ると...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...陽がまぶしいんだよ...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...まぶしい朝の陽りを浴びた脱殻の道は白く光つて...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...骨を折って書いた源氏の字はまぶしいほどみごとであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...満潮の川波がまぶしいくらい明るく光り...
山本周五郎 「柳橋物語」
...そうするとこの島の中に照る太陽も、唄う鸚鵡(おうむ)も、舞う極楽鳥も、玉虫も、蛾も、ヤシも、パイナプルも、花の色も、草の芳香(かおり)も、海も、雲も、風も、虹も、みんなアヤ子の、まぶしい姿や、息苦しい肌の香(か)とゴッチャになって、グルグルグルグルと渦巻き輝やきながら、四方八方から私を包み殺そうとして、襲いかかって来るように思われるのです...
夢野久作 「瓶詰地獄」
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