...始めてまともに葉子に向きなおった...
有島武郎 「或る女」
...ここはまともに当てますから雨戸を開けて置くこともできないのです...
大杉栄 「男女関係について」
...初めて波子の顔をまともに見て...
高見順 「いやな感じ」
...まともに生き切る努力をしようぜ...
太宰治 「或る忠告」
...―――もうそう云えば、僕がどうして此処に来ているか、大凡(おおよ)そあなたはお察しになったと思いますが、………」浜田は静かに面を上げて、唖然(あぜん)としている私の顔を、まともに、そして眩(まぶ)しそうに、じっと見ました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...平濶(へいかつ)な野路の果てに遠く太陽をまともに受けて淡蒼(うすあお)い朝靄(あさもや)の中に霞(かす)んで見える比良(ひら)...
近松秋江 「黒髪」
...しかし、知るという以上、人間が地上に立ったという、二十万年の歴史、手が自由になった時の、その「自由」の感じを、まともに再び、継承し、意識し、受身でじゅうぶんに知らなくてはならない...
中井正一 「過剰の意識」
...いわば、集団がはじめて、まともに、自分みずからをめぐる血管の音を、自分の中に聞いたことを意味するのである...
中井正一 「大会を終りて」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...ところが彼はまともに御米の眼の間を見詰めたまま...
夏目漱石 「門」
...「何者?」赤井左門の叱咤(しった)をまともに受けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...即ちまともには見えない黒い人影とが四つん這いになって私の部屋に進入し...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...一度はまともに逢って言葉がかわしたさに...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...まともに狙われた鉄砲では...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...女らしさが慎ましさを外側から強いるため恋愛もまともに経験せず...
宮本百合子 「新しい船出」
...それもまともに示そうとするのではない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...こんどは隼人をまともにみつめて云った...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...視線をまともに向け...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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