...まともに闖入者(ちんにふしや)と眼を合せた...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...鋭く矢部の眼をまともに見やっていた...
有島武郎 「親子」
...まともに園の方に寒いまでに澄んでしかもこの上なく暖かい光を送っていた...
有島武郎 「星座」
...まともに照らした...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...焼けた家の人にまともにいつたら...
大下宇陀児 「擬似新年」
...」源吉は懐かしさうに云つてまともにその顔を見た...
田中貢太郎 「海異志」
...幾はその顔をまともに見ることさへ出来ない思をした...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...じっとイワン・フョードロヴィッチの顔をまともに見つめていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...日がまともに照りつけるので...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...まともに曲者の顏を照して居るではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ここからはまともに蒼茫たる玄海灘(げんかいなだ)を望むことが出来る...
火野葦平 「糞尿譚」
...たといまともに私の顔を見ても私さえだまっておれば...
平林初之輔 「秘密」
...彼等の顔をまともに見つめでもしようものなら...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...私はお前のどんな手きびしい攻撃の矢先にもまともに耐えて立っていようと決心した...
堀辰雄 「菜穂子」
...私はお前のどんな手きびしい攻撃の矢先にもまともに耐えて立っていようと決心した...
堀辰雄 「楡の家」
...船頭の顔をまともに見あげた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
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八木重吉 「貧しき信徒」
...海岸に向かってまともに吹いてくる風...
柳田国男 「海上の道」
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