...私の顔をまともに見られない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...まともには聞いて居られません...
太宰治 「新ハムレット」
...ぼくは顔をまともに合せたら...
田中英光 「オリンポスの果実」
...まともに庄造の顔にかかった...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...まともに彼に向ひ來(く)る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ついにクリストフは青年をまともにながめた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私は冷かに笑つてまともに兄の顔を見つめながら「僕のいふことがちがつてるなら教へてください」兄は「殴るぞ」といつて手をあげた...
中勘助 「銀の匙」
...まともに月を浴びることが心苦しくなって...
中里介山 「大菩薩峠」
...人生の意義をまともに認める場合さえある...
夏目漱石 「それから」
...まともに向つてはとても勝てさうもないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まともに瞶(みつめ)られるとチリ毛だつような気がすることがある...
久生十蘭 「魔都」
...同じ光りがまともに射している水溜りのあるのが見えただけだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼はまともに相手の顔を見て物を言ふことすら出来ない位ひの話下手で...
牧野信一 「三田に来て」
...まともに相剋に立ち入っては一生を賭しても解決はむずかしいのだからと...
宮本百合子 「新しい船出」
...まともにふれて来たものであった様子でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まともに私の顔を見下しているのです...
夢野久作 「死後の恋」
...まともに食ったら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...春雑)春雨はいたくな降りそ桜花いまだ見なくに散らまく惜しも (同)のごとくまともに落花を讃美しあるいは愛惜するに対して...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??