...」私は記者の顔をまともに見つめながら...
芥川龍之介 「沼地」
...まともに答えるのも...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...五尺離れて坐りなほした芥川の顏をまともにみることができなくなつてしまつてた...
小穴隆一 「二つの繪」
...まともには見られない生活が行列をなし...
太宰治 「虚構の春」
......
種田山頭火 「行乞記」
...折からの月がまともに庵いつぱいのひかり...
種田山頭火 「其中日記」
...自分だけひとり二度と故郷の山をまともにながめられるものか...
中里介山 「大菩薩峠」
...夏の草なればにや矢車のみひとりいつまでも心強げに見ゆれば朝ごとに一つ二つと減り行くに何が殘らむ矢車の花俛首れてわびしき花の斗菜(をだまき)は萎みてあせぬ矢車の花風邪引きて厭ひし窓もあけたればすなはちゆるゝ矢車の花快き夏來にけりといふが如まともに向ける矢車の花五月十日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...まともに見返していられない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...家の正面にまともに西陽(にしび)がさしかけ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...まともにみられない気がした...
平山千代子 「転校」
...朝の陽がまともに照りつけている...
本庄陸男 「石狩川」
...ギラギラとした逆光線をまともに面上に享けて...
牧野信一 「南風譜」
...まともに彼の顔を見守った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...庄兵衞はまともには見てゐぬが...
森林太郎 「高瀬舟」
...「他力道(たりきどう)」の深さと美しさとをまともに見つめたのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...あけて置くといつも風がまともに吹き込むのでわかった...
山本周五郎 「風流太平記」
...まともに吹きあげてくる海風に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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