...まだいい方で時には博士はまったく知らぬ顔で行きすぎることさえあった...
海野十三 「超人間X号」
...まだいい方かも知れないが……...
豊島与志雄 「立枯れ」
...立ち上って眩暈がしたのは、まだいい方で、多くの者は、腹匍いのままぐったりのびてしまった...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...「それはまだいい方なのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...金切り声をあげる位はまだいい方で...
中村地平 「南方郵信」
...しかしここはまだいい方で...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...夏はそれでもまだいい方で...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...もっとも電熱を利用するという程度の大綱はまだいい方で...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...凡そ世の中に一厘の給料も支払わずに人を雇傭する権利があるであろうか? いや無給くらいはまだいい方でそれが甚しい処になれば逆様に傭人の方から主人へ向けて飯代を支払わねばならない...
細井和喜蔵 「女給」
...谷川などはまだまだいい方よ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まだいい方であったかもしれぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...いや裸にされるなどはまだいい方で人質に拉致(らち)されてゆく者もあった...
吉川英治 「私本太平記」
...おれどもの取った土地ゆえ、おれどもへまず充分に分けるべきを」「さはなくて、恩賞の、やれ綸旨(りんじ)のと、事々しく、端(はし)クレばかりくれくさる」「いや、過小でも、貰ったほうは、まだいい方だ...
吉川英治 「私本太平記」
...「うむ……牢人どもが博奕(ばくち)をしているか」「博奕などはまだいい方なんで――押し借りはする...
吉川英治 「宮本武蔵」
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