...気抜けがしたやうにぽつねんと店にすわつてゐた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...皆から稍(やゝ)はなれて手持無沙汰にぽつねんと坐つてゐる房一を見つけた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ひとりぽつねんとして庫裡(くり)にゐた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...寂しい夜の書斎に独りぽつねんとしている庸三をよく訪れたものだったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...笹村はぽつねんと壁にもたれて子供の寝顔を番していた...
徳田秋声 「黴」
...独りぽつねんと長火鉢(ながひばち)の前に坐っている彼女にいわれ...
徳田秋声 「縮図」
...そこに枕頭(まくらもと)の火鉢の前にぽつねんと坐っていた...
徳田秋声 「爛」
...手も足も出なくなってぽつねんと椅子にかけて蟋蟀(こおろぎ)の鳴く声をきいていると...
久生十蘭 「黄泉から」
...燈明(みあかし)を前に一人の隠者がぽつねんと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...夜もまたぽつねんとして...
三好達治 「海辺の窓」
...小宰相はぽつねんと...
吉川英治 「私本太平記」
...藤吉郎はぽつねんと坐っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...けれど、そこに、ぽつねんと、さっきから逃げもせずに立っていた少年がある...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぽつねんと水漬(みずつ)いている...
吉川英治 「新書太閤記」
...独りぽつねんと楽しんでいたかった...
吉川英治 「源頼朝」
...ぽつねんと味気ない顔して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...独りでぽつねんとここに待たされていた時間も長かったので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ぽつねんと俯向(うつむ)いて坐っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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