...毛深いぼんのくぼの附近(あたり)を掻きながら...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...そして検見(けんみ)でもするやうに自分の頭を頸窩(ぼんのくぼ)から前額(まへびたひ)へかけてつるりと撫で下してみた...
薄田泣菫 「茶話」
...次ぎにはまた頸窩(ぼんのくぼ)を押へたりした...
薄田泣菫 「茶話」
...先に立った波子のぼんのくぼを見ながら俺は...
高見順 「いやな感じ」
...小西新蔵は湯槽(ゆぶね)のふちにぼんのくぼをのせて...
中里介山 「大菩薩峠」
...頸窩(ぼんのくぼ)の尽くるあたりまで...
夏目漱石 「虞美人草」
...ぼんのくぼは大變な急所だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手前の氣つぷに惚れたよ」「――」ガラツ八は閉口してぼんのくぼを撫でました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ぼんのくぼがむづがゆく歸つて行くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お晝の支度をしましたよ」などと引留めるお靜の聲をぼんのくぼのあたりに聽いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隱してゐた大鑿(おほのみ)でお紋のぼんのくぼを打つて殺し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ぼんのくぼを打つて殺したのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中腰になったままで、ぼんのくぼへ、ずッぷり鍼をおろして、二三度強く震(ふ)りこんだ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...長い脛でぼんのくぼを蹴あげるようにしながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...幸山船長は徽章とモールの付いた帽子を持った手でぼんのくぼを掻(か)いた...
山本周五郎 「青べか物語」
...孝之助のぼんのくぼに当った...
山本周五郎 「竹柏記」
...そう云う者はぼんのくぼと踵(かかと)で這(は)いまわるだとよ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ぼんのくぼから頭へ行列してるじゃないか...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
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