...ほれぼれとその声に聴き入らずにはいられなくなった...
有島武郎 「星座」
...ほれぼれと引きこまれるような音(ね)にきこえていました...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...女人をして惚々(ほれぼれ)させないではいない有名なる巨躯紅肉(きょくこうにく)が棒鱈(ぼうだら)のように乾枯(ひか)らびて行くように感ぜられるに至ったので...
海野十三 「奇賊悲願」
...ほれぼれと見上げていたわ...
海野十三 「爆薬の花籠」
...ほれぼれと眼を細めながら...
薄田泣菫 「茶話」
...ほれぼれと眺めた...
太宰治 「虚構の春」
...そそり立つ山を惚々(ほれぼれ)と見ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その林檎に如何にもほれぼれとしたら諸君は芸術家だといふことだ...
中原中也 「詩壇への願ひ」
...自分でほれぼれするほど...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...惚々(ほれぼれ)と眺めるのだけは止せよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...惚々(ほれぼれ)とする姿で...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...惚々(ほれぼれ)とするような手紙でも書いて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ほれぼれとする美しさだ...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...わたしは唯(た)だほれぼれと其(そ)れを眺めるだけですよ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...わが前に梅の花、心は今、白金(はくきん)の巣に香(か)に酔(ゑ)ふ小鳥、ほれぼれと、一節(ひとふし)、高音(たかね)に歌はまほし...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ほれぼれと見送っていたが...
吉川英治 「三国志」
...思わず惚々(ほれぼれ)した眼を吸いつけられたことであろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...僕は自身でも惚々(ほれぼれ)するほどの作品を残したかった……そして到々決心した...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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