...更に又汝の感慨にして唯ほれぼれとするのみなりとせば...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...ほれぼれとその声に聴き入らずにはいられなくなった...
有島武郎 「星座」
...ほれぼれと眼を細めながら...
薄田泣菫 「茶話」
...ほれぼれいたしますよ」「いやだよ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ほれぼれするような...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...われながら心からほれぼれするくらいである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そそり立つ山を惚々(ほれぼれ)と見ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く惚々(ほれぼれ)するような声なり...
林芙美子 「新版 放浪記」
...やさしや年もうら若くまだ初恋のまぢりなく手に手をとりて行く人よなにを隠るるその姿かつて好きだった歌ほれぼれ涙におぼれて...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...私でもない」エベリ編集長がほれぼれして見上げた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ほれぼれするような作です...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...「見るからにほれぼれする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わが前に梅の花、心は今、白金(はくきん)の巣に香(か)に酔(ゑ)ふ小鳥、ほれぼれと、一節(ひとふし)、高音(たかね)に歌はまほし...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ほれぼれと我を忘れて見送つて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...……涼やかな死に顔よの」秀吉は惚々(ほれぼれ)と見入っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...思わず惚々(ほれぼれ)した眼を吸いつけられたことであろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それを色街の姐(ねえ)さん芸者だの料理屋の楼主が惚々(ほれぼれ)と見ては噂して...
吉川英治 「新・水滸伝」
...僕は自身でも惚々(ほれぼれ)するほどの作品を残したかった……そして到々決心した...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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