...畷(なわた)のほの白いのを蹈(ふ)むともなしに...
泉鏡花 「遺稿」
...ほの白い光がさしこんできました...
江戸川乱歩 「大金塊」
...ぼうっとほの白いものが...
谷譲次 「踊る地平線」
...」]折しもほの白い...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...林の中は月明(つきあかり)でほの白い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一昨日の夜ほの白い道が続いていたのはどの方向だか...
豊島与志雄 「夢の卵」
...鈍いほの白い光が左手の大きな窓からはいっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...目に見えない指でぼーっとほごされるほの白い綿のようにひろがっていった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...炎の立ってるまっかな屋根部屋(やねべや)の中にほの白い光を送っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...羽毛のほの白い色をうきあげながらゆるゆると遊弋していた...
久生十蘭 「泡沫の記」
...ほの白い絹のような光沢が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ほの白いビロオドめいた輝きが漂っている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ほの白い顔を私は一種の親しさをもって見返した...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...朝あけのようにほの白い光がさしこんで...
山本周五郎 「柳橋物語」
...ほの白い顔の端をのぞかせたかと思いますと...
吉川英治 「江戸三国志」
...雨気をもった低い雲間に、もう夜半をすぎた月が、ぼやっと、ほの白い...
吉川英治 「平の将門」
...そのほの白い手の先きには黒吉が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...ほの白い湯気の内にほんのりと浮き出ている...
和辻哲郎 「院展遠望」
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