例文・使い方一覧でみる「ほとんど」の意味

...ほとんど喧嘩（けんか）を吹っかけるように昂然（こうぜん）と粟野さんの机の側へ行った... ほとんど喧嘩を吹っかけるように昂然と粟野さんの机の側へ行ったの読み方
芥川龍之介「十円札」

...ほとんど妖怪の八... ほとんど妖怪の八の読み方
井上円了「おばけの正体」

...みんなはほとんど絶望の淵にいるに違いない... みんなはほとんど絶望の淵にいるに違いないの読み方
大杉栄「獄中消息」

...その打撃はほとんど直ちに過ぎ去った... その打撃はほとんど直ちに過ぎ去ったの読み方
スティーブンソン　Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳「宝島」

...そして今はほとんど根絶やし状態にあるグラウンドナットがおそらく霜と荒地とにもめげずに息を吹き返してそだち栄え...
ソーロー　Henry David Thoreau 神吉三郎訳「森の生活――ウォールデン――」

...ほとんど前どおりのはしゃいだ氣分に返っていたのでこの言いつけを嚴守するつもりで...
ドストエーフスキイ神西清訳「永遠の夫」

...そのうちに永遠性をもつ学説を提出した学者の伝記を調べて驚いたことにはそのほとんどがカトリック信者だったという点であった...
永井隆「ロザリオの鎖」

...仮りにこの「清姫の帯」を、お豊でないほかの村の人が見たことならば、それこそ大騒ぎで、さきの修験者が小半時も村の方を見下ろしていた時分に、ほとんど総出で、この社へつめかけて来ねばならぬはずのところを、今まで来ないくらいだから、誰も見た者はないにきまっています... 仮りにこの「清姫の帯」を、お豊でないほかの村の人が見たことならば、それこそ大騒ぎで、さきの修験者が小半時も村の方を見下ろしていた時分に、ほとんど総出で、この社へつめかけて来ねばならぬはずのところを、今まで来ないくらいだから、誰も見た者はないにきまっていますの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...ほとんど反対な現象として現われて来たかも知れない... ほとんど反対な現象として現われて来たかも知れないの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...ほとんどその大部分が... ほとんどその大部分がの読み方
中谷宇吉郎「捨てる文化」

...この傘の化物に対する返事くらいに成功した場合はほとんどない... この傘の化物に対する返事くらいに成功した場合はほとんどないの読み方
夏目漱石「坑夫」

...しかもその洒落（しゃれ）た家がほとんど一軒ごとに趣（おもむき）を異（こと）にして... しかもその洒落た家がほとんど一軒ごとに趣を異にしての読み方
夏目漱石「満韓ところどころ」

...ほとんど家にとどまっていないで... ほとんど家にとどまっていないでの読み方
フランツ・カフカ　Franz Kafka 原田義人訳「城」

...同種のものであると混同すること）とほとんど同じことなのである...
デイビッド・ヒューム　David Hume 井上基志訳「人間本性論（人性論）」

...博士とはほとんど文通もしていなかったので... 博士とはほとんど文通もしていなかったのでの読み方
平林初之輔「作家としての小酒井博士」

...それでいて彼の跫音はほとんど聞こえないくらいだった... それでいて彼の跫音はほとんど聞こえないくらいだったの読み方
平林初之輔「動物園の一夜」

...吾々のもつほとんど一切の伝染病の歴史書は... 吾々のもつほとんど一切の伝染病の歴史書はの読み方
トマス・ロバト・マルサス　Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳「人口論」

...もうほとんど残っていない！　祖父はそれを寂しそうに話しました...
和辻哲郎「土下座」

「ほとんど」の書き方・書き順

いろんなフォントで「ほとんど」