...胸乳(むなぢ)のふくらみ(ひら)むまでに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...草の実はふくらみきつた莢からおのづと爆ぜ割れて...
薄田泣菫 「独楽園」
...すべての小さな松の葉の針は共感をもってひろがりふくらみ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...鼻の三角も両方から板でせって鼻筋をこしらえ小鼻は丸太でふくらみをこしらえる……という風に...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...うら庭の木瓜蕾ふくらみて赤く...
長塚節 「十日間」
...胸のふくらみからゆたかな腰の線へかけてくりくりしまった素敵な肉づきなのだ...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...柔かい頬のふくらみ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
......
萩原朔太郎 「青猫」
...娘の太い首まはりや、腰のふくらみ、足の甲の、紫色になつたのまでが、腹のなかにづきづきして来た...
林芙美子 「浮雲」
...子供心に何かふくらみを与へてくれたものだ...
原民喜 「永遠のみどり」
...それにすがってまっすぐに立ち上がった――小さな足の裏のふくらみには少しねばるものがついていたからだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...その味を心から楽しんでいる頬のふくらみと...
火野葦平 「花と龍」
...娘の胸のつゝましやかなふくらみや...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...一度一度と日の登る毎にメキメキと育って来たお久美さんがすべての輪廓にふくらみと輝やかしさを持って来ると...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...よいふくらみをもった鉄びんに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...蕾はふっくりとふくらみ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その頬のふくらみを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...股のふくらみを折り曲げつつ...
横光利一 「旅愁」
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