...髷のふくらみ、びんの張り方、つとの出し方が少し変っただけでも、上品とか端麗とかいった感じが失われてしまいます...
上村松園 「作画について」
...ふくらみをこさえては手術し...
梅崎春生 「狂い凧」
...ぷうッとふくらみはじめた...
海野十三 「超人間X号」
...海綿は水を吸ってふくらみまして図のようになります...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...ふくらみかけるつぼみのばらのはな...
大手拓次 「藍色の蟇」
...それはまだ円々としたふくらみを持ち...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...めいめいの画家の好む顔の線がそのままに袖(そで)のふくらみの線に再現されているのを見いだしてひとりでうなずかれる場合がかなりにある...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...そのふくらみが分るほどの角度で見れば...
豊島与志雄著 「球体派」
...根本は四抱えも五抱えもあるほどにまるくふくらみ...
豊島与志雄 「立札」
...正面から見れば頬のふくらみが目立って柔和そうでありました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...片手の櫛で前髪のふくらみを生際(はえぎわ)の下から上へと迅速に掻き上げる...
永井荷風 「妾宅」
...その手の甲はわつぷるのふくらみでその手の指は氷砂糖のつめたい食慾ああ この食慾子供のやうに意地のきたない無恥の食慾...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...はこせこの胸のふくらみも...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...一年前の春……河畔の猫柳の芽がふくらみ...
牧野信一 「ゼーロン」
...一度一度と日の登る毎にメキメキと育って来たお久美さんがすべての輪廓にふくらみと輝やかしさを持って来ると...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...ふくらみや柔軟さなどはまったく眼につかなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...腹部のふくらみに集まり...
横光利一 「旅愁」
...美少女の左の胸のふくらみの下には...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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