...ひとかどの冒險らしく振舞つたことが...
竹久夢二 「砂がき」
...そしてもう立派なひとかどのどろぼう猫らしい用心深さと敏捷(びんしょう)さを示していた...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...風采(ふうさい)を見ればこれもひとかどの武芸者らしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...今ではひとかどの語学者になっていたかも知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとかどのりっぱな職人(しょくにん)になっていたマタンは...
新美南吉 「名なし指物語」
...皆ひとかどの徳利と称する...
新渡戸稲造 「自警録」
...こいつは神樣の惡戲としか思へませんね」八五郎ひとかどのことを言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ひとかどの婦人に対して...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...やっぱりひとかどの人物だった...
火野葦平 「花と龍」
...自分をひとかどの偉(えら)さまだと自惚れて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...ひとかどの紳士なみに横行していた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...僅かの間にひとかどの女優として認められたわきめもふらぬ一本気の熱演が人の目をくらまして...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...みなひとかどの事業家であり企業家なのであった...
山本周五郎 「季節のない街」
...ひとかどの商品価値...
山本笑月 「明治世相百話」
...(子衡はひとかどの謀士である)と家中でもその才能は一部から認められていた...
吉川英治 「三国志」
...ひとかどの大人となりましたら...
吉川英治 「私本太平記」
...侍ひとかどのたしなみは修(おさ)めた者とは――老公の眼からも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...ひとかどの武士となって後...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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