...目のぱっちりした顔を上げて...
泉鏡花 「縁結び」
...色のあさぐろい眼のぱっちりした女でした...
梅崎春生 「Sの背中」
...光村博士はあの人好きなんじゃないの? 利口そうなあのぱっちりした眼...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...ぱっちりした巴旦杏型の眼を...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...就中(なかんずく)そのぱっちりした大きな眼球は...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...ぱっちりした眼の中に...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...眼のぱっちりした...
田山花袋 「田舎教師」
...ぱっちりした眼は空色をしていて...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...白粉気のない顔にぱっちりした眼をして出て来た...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...眼のぱっちりした...
豊島与志雄 「必要以上のもの」
...蘿月は色の白い眼のぱっちりした面長(おもなが)の長吉と...
永井荷風 「すみだ川」
...黒い髪、ぱっちりした瞳、黄金色(きんいろ)の飾りをしたコルセット、肩から胸まで真白な肌が露(あら)われ、恰好のよい腰の下に雑色のスカートがぱっと拡がると、その下から美しい脛(はぎ)が見える――この少女は息せききってこの場へ駈け込んで、「皆さん、ただいま」多分、そういったような、晴々しい呼び声で、一同が甦(よみがえ)ったように、その少女を取囲んで、「おお、マルガレット、無事か」といったような歓声が起る...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうしてぱっちりした眼をもった...
中里介山 「大菩薩峠」
...ぱっちりした大きな目です...
新美南吉 「名なし指物語」
...山口屋――本問屋――のお駒ちゃんは八百屋お七――お駒ちゃんの妹の幸(こう)ちゃんは実にぱっちりした...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...子供のぱっちりした体をそっと抓みよせて見ても...
宮本百合子 「九月の或る日」
...まだぱっちりした...
森鴎外 「かのように」
...紫色のぱっちりした矢絣の膝のよく伸びた姿勢で...
横光利一 「旅愁」
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