...はにかみ屋の田舎娘たちはおずおずしてうしろのほうにかくれ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...又実際主人は勿論あのはにかみ屋の女にも...
芥川龍之介 「あばばばば」
...少しはにかみ屋でなくなったようです...
有島武郎 「一房の葡萄」
...その賑やかな音の中に「ファニーのはにかみ屋め...
有島武郎 「フランセスの顔」
...彼は社交的な会話では、はにかみ屋で、黙り勝ちだけれど、霊界のこととなると、人が違った様に勇敢になる...
江戸川乱歩 「悪霊」
...敏感且つはにかみ屋であつたので...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...やはり、私の桃太郎は、小さい時から泣虫で、からだが弱くて、はにかみ屋で、さつぱり駄目な男だつたのだが、人の心情を破壊し、永遠の絶望と戦慄と怨嗟の地獄にたたき込む悪辣無類にして醜怪の妖鬼たちに接して、われ非力なりと雖もいまは黙視し得ずと敢然立つて、黍団子を腰に、かの妖鬼たちの巣窟に向つて発足する、とでもいふやうな事になりさうである...
太宰治 「お伽草紙」
...気の弱いはにかみ屋ばかりだったら...
太宰治 「親という二字」
...ぜんたい東京の人間は皆少しずつはにかみ屋である...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...弱氣ではにかみ屋で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうしてあんなにはにかみ屋なんでせう」叔母さんは狹い家の中を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼が極端にはにかみ屋で...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...打ち見たところ稍はにかみ屋であるらしいが母校の為に団員に加はらないかと進めるのであつた...
牧野信一 「大音寺君!」
...いやにはにかみ屋で...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...はにかみ屋だもので...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...ベスは、はにかみ屋で、学校へもいけないほどでした...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...また非常にはにかみ屋であった女たちが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...私はもうはにかみ屋ではなくなつた筈だと存じますのに...
横光利一 「火の点いた煙草」
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