...はっきりとこう云った...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...それからその夢の続きはただ恐ろしいということのほかにははっきりと思いだされない...
有島武郎 「星座」
...頭のなかにはっきりと描写し得る...
上村松園 「縮図帖」
...暗い中にはっきりと見えていた...
田中貢太郎 「水魔」
...姿態が大きくはっきりと見えるだけでした...
豊島与志雄 「道標」
...はっきりとしない...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...一つだけはっきりと申しておかねばならぬ事があります...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...はっきりとした理由は見あたらなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...これを見る人にもそれがはっきりと判かる様でなければならない理窟ではないか...
牧野富太郎 「植物記」
...位高い御女性(ごにょしょう)を、たぶらかすの何のとは、怖れ多いはなしでござりますけれど、一生懸命御機嫌を取りむすぶことはいたして見るつもりでおります」雪之丞は、はっきりと、二人の前に誓うようにいい切った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...藍色(あいいろ)に晴れ渡った空にはっきりと画かれていた...
森鴎外 「木精」
...まだそうはっきりと...
柳田国男 「海上の道」
...それも是も今にもう少しはっきりとする時が来るであろう...
柳田国男 「海上の道」
...彼らはすべて正面から顔をはっきりと見合うことすらないみたいだった...
山川方夫 「愛のごとく」
...まだはっきりとはしないが...
山本周五郎 「柳橋物語」
...……するとこんどはまえよりもはっきりと...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...このときは生きているものの権威さえ覚えしめ自分の耳にはっきりと聞えた...
横光利一 「旅愁」
...似た物もできない)はっきりと今も思う...
吉川英治 「宮本武蔵」
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