...神父の怒(いかり)に満ちた言葉もわかったのかどうかはっきりしない...
芥川龍之介 「おしの」
...その辺(へん)の記憶ははっきりしない...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...職業もはっきりしないが...
海野十三 「金属人間」
...方角がはっきりしないが...
海野十三 「空中漂流一週間」
...私には五官の境界がはっきりしない...
高村光太郎 「触覚の世界」
...じぶんながらはっきりしないといったほうが当っていよう...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...あまりはっきりしないが何かしら重苦しい...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...一見極めて当然な併し実は甚だはっきりしない相互作用の正体を突き留めることが出来る...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...トルーイヨーは牛の嗄(しわが)れ声のようなはっきりしない唸(うな)り声で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...と何かはっきりしないことをつぶやきながら...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...私的でほとんどはっきりしない意味ではあるけれど...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あるいは心配やはっきりしない希望に思いふけったりしながら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...はっきりしないということでございますか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...商売がはっきりしない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...紙おいときますから」はっきりしない気持でナースチャが去ろうとすると...
「赤い貨車」
...はっきりしないなんて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いま考えてみてもその動機がはっきりしない...
柳田国男 「故郷七十年」
...そこがはっきりしないんだけれど...
山本周五郎 「柳橋物語」
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