...空魔艦の根拠地へむけて遠征する計画をたてはじめた...
海野十三 「大空魔艦」
...はじめの一首は、淮安王劉安の故事を歌えるものなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...魔物がひとの家にはじめて現われる時には...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...紫木蓮(しもくれん)の花弁の居住いが何となくだらしがなくなると同時にはじめ目立たなかった青葉の方が次第に威勢がよくなって来るとその隣の赤椿の朝々の落花の数が多くなり...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...はじめて廊下をばたばたと駈けるようにして来たのはお銀様であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこではじめて法然が再び都の土を踏むことが出来たのは同じき二十日の日のことであった...
中里介山 「法然行伝」
...主體の自己に屬するものとなつてはじめて安定を見る...
波多野精一 「時と永遠」
...山本ははじめて友人の死体と対話していたことに気がついた...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...牡丹に唐獅子篠懸(すずかけ)に巡査也久良伎はじめて街路樹に篠懸(すずかけ)(プラタナス)が採り上げられたころ...
正岡容 「大正東京錦絵」
...自分で伴奏しながら独唱をはじめた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...かれは仕事の手はじめとして...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...その草原からはいろいろの虫が聞えはじめた...
宮城道雄 「私の若い頃」
...課長 なんだって?奥の声 片倉の明ちゃんを、みんなが取り巻いて、この――課長 よし、すぐに行く――(行きかけて、こちらを振向いて、義一を見る)ね? また、なにか、はじめたらしい...
三好十郎 「その人を知らず」
...この時にはじめて衛門督は自身の行為を悟ったのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ハッハッと息をしはじめました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...城主はじめ留守の将士は城をまもってたたかう覚悟のこと...
山本周五郎 「日本婦道記」
...上杉憲顕(のりあき)をはじめ...
吉川英治 「私本太平記」
...彼がはじめて目見得に出た時は...
吉川英治 「新書太閤記」
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